※こちらの記事は2026年7月にアップした記事を都度、編集・追記しています。
こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!
7月24日(金)に開催される【富士登山競走五合目コース】に向け、本番前の試走を実施しました。
結論からお伝えすると、富士登山競走五合目コースの試走は、本番を目指すランナーに非常にオススメです。そして、【CLIFTON PRO】のロード性能は評価しますが、雨天時の登山道、トレイルではグリップ不足を感じました。
コースの特徴や補給ポイント、ペース配分を事前に把握できるだけでなく、今回はHOKAの【CLIFTON PRO】の実戦性能も検証できました。一方で、雨天時の登山道ではグリップ面で注意が必要だと感じています。
その試走の模様と先日リリースされたHOKAの最新シューズ【CLIFTON PRO】の実走レビューをまとめています。
▼目次
①富士登山競争とは?
②富士登山競走五合目コースを試走した理由
③今回の試走データ
④富士登山競走は脚だけでなくメンタルも鍛えられる
⑤CLIFTON PRO実走レビュー
⑥本番ならどのシューズを選ぶ?
⑦初参加ランナーへのアドバイス
⑧まとめ
①富士登山競争とは?

大会概要

富士登山競走は、毎年7月下旬に開催される日本屈指の山岳レースです。
富士吉田市役所をスタートし、「五合目コース」と「山頂コース」の2種目が設定されています。なお、五合目コースを2時間20分以内で完走すると、翌年の山頂コース出走資格を獲得できます。
| 項目 | 五合目コース | 山頂コース |
|---|---|---|
| 距離 | 約15km | 約21km |
| 標高差 | 約1,480m | 約3,000m |
| スタート | 富士吉田市役所 | 富士吉田市役所 |
| ゴール | 富士山五合目 | 富士山山頂 |
| スタート時間(2026年) | 8:30 | 7:00 |
| 制限時間 | 12:00 (3時間30分) ※五合目ゴール | 11:30 ※山頂ゴール |
| 山頂コース参加条件 | - | 過去3大会以内に五合目を2時間20分以内で完走した実績などが必要 |
| 特徴 | 初参加者が多い 人気カテゴリー | 国内屈指の過酷な山岳レース |
私は昨年はクリック合戦に敗れましたが、2026年大会は幸運にも出場権を得ることができました!
市民ランナーのグランドスラムとは?

富士登山競走は、市民ランナーの間で「グランドスラム」の一角として挙げられることもある大会です。
明確な公式認定制度ではありませんが、ロード・ウルトラ・登山という異なる競技力が求められるため、多くのランナーが目標にしています。
▼市民ランナーグランドスラムの基準と私の記録
| 種目 | 基準 | 私の記録 |
|---|---|---|
| フルマラソン | サブ3 (3時間以内) | 2:49:36 (2026 別府大分毎日マラソン)✅ |
| 100kmウルトラマラソン | サブ10 | 挑戦中 10:38:58 (2026 奈良ウルトラマラソン) |
| 富士登山競走 | 山頂コース完走 | 挑戦中 (2026 五合目コース出場) |
私自身も、この3つを大きな目標としてランニングを続けています!
まずは五合目コースを2時間20分以内で完走し、来年の山頂コース出場権獲得を目指します。並行して、ウルトラマラソンの10時間切りとなる残り39分の短縮に向けてサブ10も目指しています!
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②富士登山競走五合目コースを試走した理由

今回のテーマは五合目コース全体の把握、そして先日7月10日(金)の発売から約1週間が経過した【HOKA CLIFTON PRO】が、富士登山競走でも通用するのかを検証することでした。
一般的なロード実走だけでは分からない、
・長い登り
・登山道
・下山
まで含めて30km実走しています。
③今回の試走データと通過タイム

結果はこちら。
今回は、ロング走兼ねて富士吉田市役所をスタート&ゴールに往復しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シューズ | HOKA CLIFTON PRO |
| コース | 富士吉田市役所~富士山五合目往復 |
| 距離 | 30.41km |
| 累積標高 | 1,323m |
| 所要時間 | 3時間55分14秒 (往復・休憩含む) |
| 平均ペース | 7:44/km |
| 平均心拍 | 136bpm |
| カロリー | 2,814kcal |
| トレーニング負荷 | 408 |
| 天候 | 曇り→小雨→雨→曇り |
| 気温 | 約22~24℃ |
| 補給 | プレシジョンPH1500(1,000ml) 経口補水ゼリー×1 アミノバイタルONE×1 セブンわらび餅×2 ANDO_×2 |
| HOKA CLIFTON PROの感想 | ロード性能は非常に高評価。 雨天時の登山道ではグリップ不足を感じた。 |
そして、エイドも設置される各通過タイムもまとめてみました。
▼五合目までの通過タイム(試走)
| 通過地点 | 時刻 | ラップ | スタートから |
|---|---|---|---|
| 富士吉田市役所 (スタート) | 8:08 | – | – |
| 北口本宮冨士浅間神社 | 8:25 | 17分 | 17分 |
| 中ノ茶屋 | 8:51 | 26分 | 43分 |
| 馬返し | 9:20 | 29分 | 1時間12分 |
| 富士山五合目 | 10:27 | 67分 | 2時間19分 |
試走では写真撮影や小休憩を挟みながら、五合目まで約2時間19分で到着しました。
山頂コースの条件となる2時間20分はそこまで意識していなかったですが、結果的にはギリギリゴールでしたね!
本番では撮影時間がなくなることや、レースの高揚感もあるため、コンディション次第ではさらにタイム短縮が期待できそうです。
一方で、暑さや混雑の影響を受ける可能性もあるため、ロード区間でオーバーペースにならないことが重要だと感じています。
が、山頂コース完走者曰く、ロード区間でほぼ順位が決まるとのことで、このあたりはコンディションと当日の状況次第で判断したいと思います!
④富士登山競走は脚だけでなくメンタルも鍛えられる

試走してみての率直な感想は、「脚と心の両方が試されるコース」でした。
スタートからゴールまで、ほぼ登りだけ。
ロードマラソンのように平坦や下りで呼吸を整える区間はなく、常に脚へ負荷が掛かります。
途中、多くの試走ランナーとすれ違いましたが、健脚ランナーばかり。
しかし、自分のペースを守り、歩きやパワーウォークも取り入れながら淡々と進むことが、結果的には一番効率的でした。
この試走は脚力だけでなく、本番へ向けたメンタルトレーニングにもなりました。
富士吉田市役所から北口本宮冨士浅間神社まで(約3km)


私は中央本線経由で乗り継ぎ、大月駅から富士山駅まで電車で移動しました。


荷物を富士山駅のコインロッカーに預けて、アップ兼ねてスタート地点となる富士吉田市役所へ。


軽い朝食(ゆで卵×2個、バナナ×2本、キウイ×1個、プロテインを溶かした豆乳300ml)を済ませてはいましたが、移動中にお腹が減ってしまい、途中のコンビニでおにぎり2個を摂取。
補給はそこまで気温が高くなかったため、水はプレシジョンのPH1,500タブレットを溶かしたフラスク500ml×2をザックに装備、ジェルは持たずに最低限のアイテムを持参しました。

スタート地点の富士吉田市役所へ到着。


周辺には大会ののぼり旗と歴代優勝ランナーとゴールタイムが刻印されたモニュメントが設置されています。

事前にアップロードしたGPSデータのナビゲートで8:08スタート!
すでに標高は約800mと五合目となる約2,220mの約1,400mを駆け上ります。


天気が良ければ富士山に向かって走る光景が眼前に広がりますが、この日はあいにくの空模様で終始富士山には厚い雲が覆っており、一度も見ることはありませんでした。
この光景は大会当日に期待したいですね!

この日は23~26℃と毎年猛暑と重なることが多い本番に比べればとても走りやすいコンディションではありますが、雨上がりの湿度と緩やかな傾斜が続く市街地を駆け上っただけで既に滝汗状態。


約4.5km地点でようやく市街地を抜けて、一つ目のエイドがある【北口本宮冨士浅間神社】へ。
通過タイムは、スタートから17分。


ここから本格的な登り区間が続きます!
北口本宮冨士浅間神社から中ノ茶屋まで(約4.2km)

浅間神社を通過すると、ひたすら真っ直ぐ富士上吉田線を駆け上るロード区間。
このあたりから雨も本格的に振り出すシャワーランに。




車の往来は比較的多く、傾斜もキツくなってくる区間ですが、雨で瑞々しくなっている木々を見て気を紛らわせます。

この日の相棒となる【CLIFTON PRO】は雨で滑りやすいスリッピーな路面ではありますが、程よいグリップ感と前足部のクッションでトラブルなく、支えてくれています!

そして、浅間神社から走り続けること約30分、ようやく中ノ茶屋に到着。

茶屋はまだオープン前でしたので、休憩を取らずに、次の通過ポイントの馬返しを目指します。
中ノ茶屋から馬返しまで(約3.6km)

ここから本格的なトレイル区間と思いきや、まだまだロード区間は続きます。


しかも、路面状況は決して平坦ではなく、傾斜がありつつ、ひび割れていたり凹凸もあったりと走るにはちょっとストレスになる嫌なサーフェスでしたね。


このあたりで私同様、試走として追い抜いていったランナーさんの背中を追いつつも、このロード区間が最もキツかったです!
何度か歩いて呼吸を整えながら、終わりが見えない馬返しまで駆け上ること約30分。

ようやく馬返しのバス停看板が見え、富士吉田市役所から続く約11kmのロード区間は終了です。

ここから富士山五合目まではほぼトレイル区間になります。
富士吉田市役所から馬返しまで1時間12分経過。
ひとつの参考数値として、この馬返しまで1時間5分で通過すると、山頂コース完走も見えてくる指標とのこと。
本番ではこの通過時間をひとつの指標としてみます!
馬返しから3合目まで

標高も1,500mほどまで上昇し、止まると全身から湯気が出ています。
走っていれば、まだまだ寒さは感じないですが、雨足はどんどん強くなっていきます。

本格的なトレイル区間に入る前に、ここでセブンのわらび餅(リンゴ味)を摂取。

一合目を通過し、ガスったトレイルをほぼパワーウォークで登っていきます。


このあたりから下山してくる試走ランナーと思われる方々とスライド。
足元をチェックすると、ほぼ皆さんランニングシューズでしたね。気のせいかアシックス率が多かったと思います!


【CLIFTON PRO】もここまで問題なし!


この富士登山競争のトレイル区間は、整備されているせいか木の根などはほぼないですが、ツルッツルの石や岩が多く、登山道の真ん中に石が積まれている写真のような箇所が幾つかあり、このせいで脇道を走らなければならず、やや進みづらいコースでした。

一合目から二合目まで約13分。

このあたりで最も雨足が強くなり、少しずつ身体が冷えてきますが、レインを着るまでの寒さでない為、ANDO_のみ摂取。

ちなみにトイレは要所要所にあり、この上の写真にも写っている茶色い建物が簡易トレイです。
五合目以降はチップ制(協力金)となりますので、頂上まで行く際は必ずお札だけではなく、小銭も持って行きましょう。

大雨の中、二合目から三合目には約10分で到着。
四合目から佐藤小屋(五合目)まで

ここまで来れば、あとはゴール間近。
雨で身体が冷え切ってしまわないように、ペースを上げていきます。



滑りやすい岩も多くなりますが、ここは【CLIFTON PRO】のグリップで難なく無事に通過。


四合目の道標は見つけられませんでしたが、目印となる御座石を通過。
三合目までこの御座石まで約11分。


さぁ、残すところあと1合となり、一度ロードに出て再びトレイルへ。

この赤い鳥居が見えればもうゴールとなる佐藤小屋は目前!

御座石から佐藤小屋まで約9分。

スタートの富士吉田市役所から約2時間19分でゴール!


あたり一面ガスで覆われているので、絶景は当日のお楽しみにします!
五合目から富士吉田市役所まで

身体が冷え切る前に、ここまでの疲労回復と下りに向けてコーラとアミノバイタルONEを摂取。

雨足は弱くなったものの、だいぶハムストリングスへのダメージもあるため、慎重に下っていきます。

登りは特に大きな問題は無かったのですが、下りはランニングシューズの限界と言うべき、雨で滑りやすくなった岩や石の上では【CLIFTON PRO】のグリップもほぼ効かず。

何度も滑りそうになったり、足首を捻りそうになりましたが、何とか体感を駆使して転ばずに進んでいきます。

気持ち良さそうに雨を楽しんでいるカエル。


下りはほぼ走ってこれたので、あっという間に一合目に戻ってきました。


そして、再度ロード区間に備えるべく、馬返しの茶屋でコーラを摂取。

あとは登りでヒーヒー呼吸を乱しながら駆け上ったロード区間を駆け下っていきます!

ここでは【CLIFTON PRO】のクッション性が大いに発揮し、最速ラップ4:22/kmを計測。
登り区間でだいぶ脚は削られていましたが、脚攣りもせずに、軽快に下り区間を走ることができたのは、【CLIFTON PRO】の高いスペックのおかげでしょう。

休憩がてら立ち寄った【諏訪の森自然公園】の芝生がとても綺麗でしたね。

市街地へ戻り、富士吉田市役所に無事ゴール!
ご褒美のアイスと麦茶。

片道約15km、計30kmのロード&トレイルのコースで良き試走になりました!
⑤CLIFTON PRO実走レビュー

改めて、この富士登山競争五合目までのコースを往復してみての実走レビューです。
良かったポイント①:ロード区間では抜群の推進力

購入当初から高い推進力が大きな特徴でしたが、今回の試走でロードへ戻った瞬間、
15km登り続けて疲労していたにもかかわらず、自然と4分前半までペースアップ。


クッションだけではなく、前へ転がるような推進力があります。
特にこのアップダウンが顕著な富士登山競争のコースを走ってみると、より一層この推進力の高さを実感することができました!
良かったポイント②:クッション性は非常に高い

往復30km、累積上昇1,300mはなかなかの高強度のトレーニングになります。
それでも、脚攣りはゼロ。
両ハムストリングスには若干の筋肉痛が残ったものの、脚全体のダメージは想像より少なく感じました。
気になったポイント:濡れたトレイルではグリップ不足

今回一番気になったのはここですね。
土砂降りになった下山では、濡れた岩と石で何度も滑りそうになりました。
ロードでは非常に優秀ですが、雨天のトレイルではトレイルシューズに軍配が上がる印象です。
おそらく晴れていても、疲労が溜まった脚では足底部のみの踏ん張りが効きずらくなっているので、登りだけでは通用しますが、下りで履きこなすのは難しい印象でしたね。
このあたりは実際のサーフェスやコンディションで走ってみないとわからないので、とてもいい経験になりました。

そして、搭載されて当たり前だと思っていたトレランシューズのラグの有難さも実感できましたね
⑥本番ならどのシューズを選ぶ?

ウルトラマラソン同様、富士登山競争のシューズ選びも悩まれている方が多いのではないでしょうか。
今回私もレース出走にあたって初めて五合目コースを実走してみましたが、ロードとトレイルが混合したコースでは、トレイルや岩場の割合にもよりますが、ロードシューズが向いていると思っています。
▼私の富士登山競争候補シューズ比較
| シューズ | ロード | 登山道 | 雨 | おすすめ |
|---|---|---|---|---|
| CLIFTON PRO | ◎ | ○ | △ | 晴天向き |
| EVO SL | ◎ | △ | △ | スピード重視 |
| VECTIV Forward | ◎ | △ | △ | 登りロード重視 |
| SALOMON Genesis | ○ | ◎ | ◎ | 雨天最有力 |
ロード区間までは軽快に走りたいので、晴れであれば
・CLIFTON PRO
・EVO SL
・VECTIV Forward
青梅マラソンやヤビツ峠との相性も良かった【EVO SL】か、
さらに軽さとカーボンの反発を求めるのであれば、【VECTIV Forward】が濃厚でしょうか。
このあたりは富士登山競争当日のレポートで報告・検証予定です!
▼それぞれの詳細レビューはこちら



⑦初参加ランナーへのアドバイス

私のように初参加されるランナーに向けて、ポイントをまとめてみました。
・歩いても焦らない
・ロードで飛ばさない
・試走は一度行く価値あり
・雨対策も考える
・補給は早め
・五合目は寒いので、ゴール後の汗冷え防止にシェルもしくは着替えは必須
・脚攣りも想定されるので、塩分や電解質の補給も忘れずに
⑧まとめ

今回、富士登山競争五合目コースを30km試走して感じた結論です。
CLIFTON PROについては、ロード区間での推進力やクッション性はある一定レベルの評価はできました。長い登りでも前へ進む感覚があり、30kmの試走後も脚へのダメージを抑えてくれる安心感も感じています。
一方で、雨によって濡れたトレイルでは岩や石の上でグリップ不足を感じる場面もあり、何度か滑りそうになるシーンもありました。晴天のロード主体であれば有力な選択肢ですが、雨予報や登山道のコンディション次第では、グリップ力に優れたトレイルシューズも視野に入れたいというのが今回の結論です。
雨予報ならサロモンのGenesisなどトレイルシューズも検討する価値があるでしょう。
試走によってコースだけでなく、シューズの適性まで確認できたことが、本番へ向けた一番の収穫でした。
富士登山競走は脚力だけではなく、メンタルも試される大会です。
今後参戦を考えているランナーはぜひ本番前に一度試走し、自分のペースやシューズとの相性を確認してみることをオススメします!
そして、真夏のトレーニングコースのひとつとして、脚力、心拍、メンタルを鍛えられるコースでもありますので、平地での暑さに辟易しているランナーはぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。




コンディション次第では富士山の絶景、そして走った後のドリンク、ご飯、温泉&サウナが最高です!
ちなみに今回の試走後はこちらの温泉&サウナに行ってきました!
富士山から湧き出る水風呂がキンキンに冷えていてめちゃくちゃ気持ち良かったです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
本番の富士登山競走五合目コースでは、この試走で得た反省をどう生かせたのか。レース後に実戦レビューも追記予定です。
▼HOKA CLIFTON PROの詳細や在庫状況はこちら!

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