※こちらの記事は2026年5月にアップした記事を都度、編集・追記しています。
こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!
2026年2月、THE NORTH FACE(以下、ノースフェイス)から新たに登場したロードランニングシューズ「VECTIV Forward」(ベクティブ フォワード)。
トレイルランニングシューズ「Summit VECTIV Pro 3」のジオメトリーを踏襲しながら、“TRAIL to ROAD”というコンセプトで開発された一足です!
そして個人的に何より気になったのが、
「ウルトラマラソンの最適解」
という打ち出し。
フルマラソン以上にシューズ選びが難しいウルトラマラソンにおいて、
- クッション性
- 安定感
- 推進力
- 後半の脚持ち
これらを高いレベルで両立できるシューズは意外と少なく、個人的にも2026年5月末に参戦予定の【奈良ウルトラマラソン】(以下、奈良ウルトラ)の勝負シューズ候補を探していました。
今回はそんなVECTIV Forwardを実際に購入し、不整地を含めた2回の実走ラン(計20km程度)で感じたファーストインプレッションをまとめています。
なお、現時点ではまだ短距離レビュー段階。
【2026年5月16日更新時】現在走行距離:約20km
今後、ロング走や奈良ウルトラ本番を通してさらに検証予定です。
▼目次
①VECTIV Forwardを購入した理由
②スペック・特徴
③実際に20km走って感じた良かった点
④気になった点・改善してほしい点
⑤現時点で感じる「ウルトラ適性」
⑥VECTIV Forwardはこんな人におすすめ
⑦まとめ
①VECTIV Forwardを購入した理由

今回VECTIV Forwardを購入した理由は大きく3つ。
(1)ウルトラマラソン用シューズ選びに悩んでいた
(2)Summit VECTIV Pro 3の思想をロードに落とし込んでいた
(3)奈良ウルトラマラソンの勝負シューズ候補
(1)ウルトラマラソン用シューズ選びに悩んでいた

フルマラソンであれば、
- アシックス:メタスピードシリーズ
- ナイキ :アルファフライorヴェイパーフライシリーズ
- アディダス:アディオスプロシリーズ
など、ある程度方向性や特化シリーズが定まっていますが、100kmクラスのウルトラマラソンになるとなかなか最適解を見つけ出すことが難しいと思う読者ランナーさんも多いことでしょう。
私もウルトラマラソン初挑戦となった2025年4月の【チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン-120km-】の際も悩みに悩んで、クッション性と軽さを優先にして、HOKAのクリフトン10で参戦。


無事に完走を果たしましたが、脚へのダメージは大きく前脛骨筋が炎症し、暫く休養することになり、約14時間・120km完走との代償が大きかったのを覚えています。


単純な反発性だけでは脚が持たず、特にウルトラマラソンでは、
- 着地安定性
- 疲労耐性
- 長時間の快適性
も非常に重要になります。
特に後半、フォームが崩れた状態でも“しっかり走れるか”はかなり大事な要素と言えます。
その点、VECTIV Forwardはロードモデルながら、トレランシューズ由来の安定感、そして【ウルトラマラソンの最適解】と打ち出してきた点に魅力を感じました!
(2)Summit VECTIV Pro 3の思想をロードに落とし込んでいた

ノースフェイスのトレランシューズ「Summit VECTIV Pro 3」は、UTMBやMt.FUJI100などでもエリート選手が着用する本格レーシングモデル。
そのジオメトリーを踏襲しつつ、“TRAIL to ROAD”としてロード向けに再構築されたのがVECTIV Forwardです。
最近のロードシューズは“柔らかすぎる厚底”も増えていますが、個人的にはある程度の接地感や安定感が欲しいタイプ。
そして、アウトドア界のTOPブランドことノースフェイスが手掛ける初の本格的なロードシューズにとても興味が惹かれ、購入に至っています!
(3)奈良ウルトラマラソンの勝負シューズ候補

現在、2026年5月末に開催予定の【奈良ウルトラ】でのサブ10を目標に調整中。
数あるウルトラマラソンの中でも国内屈指の難コースになるのではないか!?という声が多い中で、
「アップダウンの繰り返しが最後まで途絶えない100kmを最後まで効率よく進めるシューズ」
を探していました!
VECTIV Forwardは、
- 推進力
- 安定感
- クッション性
の3つのバランスが揃っていることもあり、実戦投入候補として今回勝負シューズとして購入しました!
▼奈良ウルトラの勝負シューズとして購入したVECTIV Forwardはこちら(※更新時時点)

②スペック・特徴

ここでVECTIV Forwardのスペック、特徴を端的にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シューズ名 | VECTIV Forward |
| 用途 | ロードランニング / ウルトラ向け |
| 特徴 | ロッカー構造 / VECTIVプレート |
| 質量 | 255g (27cm/片足) |
| コンセプト | TRAIL to ROAD |
| 価格 | 27,500円(税込) |
特筆すべき特徴は、これまでのトレイルやVECTIV 3.0で培った機能性をベースに開発された、立体的な3D形状のプレートを内蔵されている点でしょうか。

最初は、
“ウルトラマラソンにおいて、プレート入りは諸刃の剣になるのでは!?”
と懸念もありましたが、実走してみてフルマラソンシューズ並みの高い反発性がそこまで無かったことがむしろ良かったとも言えます。
尚、プレート(※VECTIVと印字された箇所)はシューズ外側からも見れるデザイン仕様に。

<重さ>

28.5cmで約274gでした。
ちなみに今回の【奈良ウルトラ】で候補に挙がったアディダスのEVO SL、アシックスのノヴァブラスト5、そしてクリフトン10と比較してみると、


この中では、最も重いシューズですが、そこまで重さは感じることは無かったです。
| 項目 | VECTIV Forward (28.5cm) | EVO SL (28.0cm) | ノヴァブラスト5(28.0cm) | クリフトン10(28.5cm) |
|---|---|---|---|---|
| 質量 | 274g | 228.5g | 265g | 295.4g |
クリフトン10は質量面では最も重いですが、すでに一度ウルトラマラソンで使用し、ジョグでの使用も多く、クッション性もヘタっているので、今回はパスしています。
<サイズ感>

私の場合、ランニングシューズは28.0~28.5cmがジャストフィットしますが、今回初となるノースフェイスのシューズということもあり、28.0cmと28.5cmを試着して慎重に吟味しました。

まず最初に履いた28.0cmは窮屈で、むくみが想定されるウルトラマラソンではトラブルを招く可能性があると判断し、28.5cmを履いてみました。

足幅、人差し指一本程度入るので、28.5cmをチョイスしました!
<ヒールカップ>


ここは賛否両論になりそうですが、だいぶ薄めの仕様なので、踵やくるぶしのホールド感が欲しいランナーにとっては、心細い作りになっています。

「Summit VECTIV Pro 3」自体のヒールカップもそこまで他のトレランシューズと比べても、やや薄めの仕様になっているので、ここも踏襲しているのかもしれません。
<アウト&ミッドソール>

アウトソールは、ドライな路面でもウェットな路面でも高いグリップ力を発揮する「SurfaceCTRLラバーアウトソール」を採用とのことで、多面的かつ立体的な独特のソールになっています。



ブラックでは単一に見えますが、ホワイトやシトラスの場合、色分けされているので明確ですね。

一方のミドルソールは、肉厚な「DREAMフォームミッドソール素材」を採用。中央部は空洞化にに施され、そこから3D形状のプレートが顔を覗かせていますね。


軽量かつ高反発をもたらすこのソールのおかげもあり、推進力は高めと感じています!

実際にこのソールと前述の3D形状プレートの相乗効果でロッカー構造が高いのも大きな特徴でしょう。
他のシューズと比べると明確ですね!
<アッパー>

ブリーザブルメッシュを採用することで、通気性、軽量化、足当たりの柔らかいフィット感が得られるため、
- 夏場のロードラン
- フルマラソン
- ウルトラマラソン
- 発汗量の多いランナー
とこれから暑くなるシーズンには重宝しそうな構造になっています!
このあたりは実際の【奈良ウルトラ】実走時にも検証してみます!
③実際に20km走って感じた良かった点


この記事をアップしている時点で、計2回、約20kmほど実走しています。

最初は不整地もあるコースでクールダウン含めて12km、そして2回目はロードメインで計7kmほど走ってみました。
(1)ロッカー構造によるライド感が気持ち良い

まず印象的だったのがライド感ですね!
ロッカー構造がかなり効いていて、“転がるように進む”感覚があります。
脚を無理に回さなくても自然に前へ進んでいく感覚があり、長時間走るウルトラとの相性も良さそうです!
特にペースを落としすぎない中強度ジョグとの相性はかなり良く、私の場合、特に4:30/km前後のペースが最も気持ち良く走れた印象です。
(2)着地の安定感が高い

この点も好印象ですね!
最近のレーシングシューズは、
- 柔らかすぎる
- 接地が不安定
- 疲労時にブレやすい
と感じてしまうモデル、つまりある程度の体幹や脚力を持ち合わせていないと、“履きこなすのが難しい、シューズ本来のスペックを出しきれない”シューズもあります。

その点、VECTIV Forwardは接地面が広めに設計されているので、接地時の安心感があります。
特に疲労時やフォームが崩れた時にはより真価を発揮してくれそうな印象です。
ウルトラ後半の“脚が残っていない状態”を考えると、この安定感はかなり武器になりそうですね!
(3)クッション性が絶妙

個人的にはかなり好きな硬さとバランスですね!
柔らかすぎず、硬すぎない。
最近は“沈み込む系”の厚底も多いですが、VECTIV Forwardは適度に反発を返してくれる印象です。

特に前足部のクッション感は、ナイキのペガサス42にやや近い感覚もありました。
接地感を残しつつ、脚へのダメージも抑えてくれそうですね!

(4)思った以上にスピードも出る

1回目に履いた時は、
- 疲労が残っている状態
- 早朝
- 初使用
という条件もあり、期待の高さもあったせいか、“もっとここからスピードを出していきたいと思う時にちょっとブレーキがかかってしまう”印象で、正直そこまでスピードは出しやすくない印象でした。

しかし、2回目でその印象はかなり変化。

ペースを上げても脚運びはスムーズで、最速3分台中盤まで問題なく対応できました。
“ウルトラ専用シューズ”ではなく、サブ3前後レベルのランナーであれば、
- ペース走
- ロング走
- 中強度ジョグ
などにも十分対応できるスペックを兼ね備えています。
このあたりの実走レビューも都度追記予定です!
(5)デザイン性が高い

これはノースフェイスらしい魅力ですね。
最近のレーシングシューズはかなり尖ったデザインも多い中、VECTIV Forwardは街にも馴染みやすいデザイン。
ランニングだけでなく、普段履き感覚でも使いやすそうです。
特にオールブラックカラーなどは、カジュアルスーツとの相性も良いので、通勤ランにも好都合かもしれませんね!
(6)使用用途の幅が広め

個人的にはここがかなり魅力ですね!
- 中強度ジョグ
- ロング走
- ペース走
- ウルトラマラソン
- 不整地混じりのロード
など、かなり万能感があって高コスパのポテンシャルを秘めています。
特にサブ3〜サブ4クラスのランナーなら、“日常使いできる高性能シューズ”としてハマる可能性は高そうです。
ちなみに2025年12月に開催された【湘南国際マラソン】のフルマラソン男子優勝者はVECTIV Forwardを履いていたとのことで、今後フルマラソンやウルトラマラソンでどこまでシェアを伸ばすのか非常に楽しみですね!
④気になった点・改善してほしい点

魅了的な点を幾つかピックアップしましたが、気になった点や改善してほしい点もありました。
(1)ヒールカップ周りがかなり薄い

最も気になったポイント。
ヒール周りの素材感がかなり薄めで、好みは分かれそうですね。
軽量化とのトレードオフかもしれませんが、個人的にはもう少し安心感が欲しい印象もありました。
(2)踝(くるぶし)に当たって擦れる感覚がある

個人的にはここが一番惜しいポイント。
ヒールカップ周辺が踝に当たり、若干擦れる感覚がありました。
現時点では致命的ではありませんが、100kmクラスになると気になる可能性もあります。
長時間のトレランや登山でもその傾向は強いため、一概にVECTIV Forwardのデメリットとは現時点では断定はできませんが、ヒールカップの薄さも影響していることを考えると、この点は特に長時間走行時は今後さらに検証したい部分です。
【奈良ウルトラ】ではここがどう影響してくるのが、最も懸念している点ですね。
(4)フルマラソンPB狙い特化ではない印象

個人的には、
“爆発的な反発と高クッション性でPB更新を狙う”
というより、ノースフェイス自体も「ウルトラマラソンなどの長距離でのシーン」を推奨していることから
“長く効率よく走る”
方向性のシューズだと感じています。
そのため、
- フルでサブ3以上狙い
- 超高速レース
では、大手メーカーのレーシングモデルに分がある印象。
一方で、
- ウルトラマラソン
- ロング走
- 疲労耐性重視
では今後かなり面白い存在になりそうですね
(5)耐久性はまだ未知数

そして、耐久性も気になるところ。
VECTIV Forwardは27,500円(税込)と、ランニングシューズの中でも比較的高価格帯のモデルです。
そのため、
- ミッドソールのヘタり
- アウトソール摩耗
- 長距離使用時の反発維持
- アッパー耐久性
など、“価格に見合った寿命”があるのかは非常に重要になってきます。
特にウルトラマラソン用途では、
- ロング走
- 長時間使用
- 累積走行距離増加
によってシューズへの負荷も大きくなります。
現時点ではまだ20km程度の使用のみなので耐久性評価は難しいですが、今後ロング走や【奈良ウルトラ】本番を通して定点観測していきたいと思います!
(6)まだまだ改善余地はありそう

ロードシューズとしての完成度は高い一方で、個人的にはまだまだ大手メーカーのシューズに分がある印象でしょうか。
見方を変えれば、今回がロードシューズデビュー作になるので、
「ノースフェイスのロードシューズはここから進化していくのでは?」
という期待感も感じました。
初期モデルならではの伸びしろも感じます。
今後、市民ランナーの使用シーンが増え、記録更新などもあった際にはランニングシューズのシェアを大きく変えてくれそうなポテンシャルも秘めているのではないでしょうか。
▼VECTIV Forwardが気になる方はこちら(※更新時時点)

⑤現時点で感じる「ウルトラ適性」

まだ20km程度のレビュー段階ではありますが、現時点ではかなり“ウルトラ向き”の雰囲気を感じています。
特に、
- 安定感
- ライド感
- 長時間向きの接地感
は100kmとの相性が良さそうなポイントです!
今後、
- 峠走
- 奈良ウルトラ本番
- フルマラソン本番
を通してさらに検証予定です。
そして実際に【奈良ウルトラ】で完走、あるいはサブ10を達成できた場合、このシューズの評価はさらに大きく変わるかもしれませんね!
⑥VECTIV Forwardはこんな人におススメ

・ウルトラマラソン挑戦中
・安定感重視
・厚底の不安定感が苦手
・トレラン由来の接地感が好き
・ロング走用シューズを探している
・サブ3〜サブ4レベルで万能シューズが欲しい
特に、私のように直近でウルトラマラソンを控えているが、レース当日のシューズに悩んでいるランナーにとっては、参考になるかもしれませんね!
⑦まとめ

アウトドアブランド王者のノースフェイスがついに、ロードシューズ界にも進出してきました!
大手競合がひしめく熾烈なシェア争いの中で、このVECTIV Forwardがどこまで存在感を示すのか非常に楽しみですね!
改めて、VECTIV Forwardは、
“爆発的な反発”
ではなく、
“長く効率よく走る”
ことにフォーカスしたシューズという印象でした。
まだまだレビュー数が少ないモデルですが、ウルトラマラソン界隈では今後かなり面白い存在になる可能性も感じています。
実際に私も【奈良ウルトラ】本番へ向け、実戦投入しながら、そして本番使用で検証していきます!
今後も追記していく予定ですので、こうご期待ください!
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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ウルトラマラソン関連記事はこちら
▼2026年5月参戦:奈良ウルトラマラソン挑戦記



▼2025年4月参戦:チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン120km

ペガサスシリーズが合わないと感じた方は、以下のシューズも検討してみてください!
▼トレーニング別に比較検討したい!

それぞれ実際に使用したレビューもまとめています!
・軽さとスピード重視 → adidas EVO SL

・デイリージョグ重視 → NIKE ペガサス42

・反発とジョグ重視 → ASICS ノヴァブラスト

・クッション性と快適性重視 → HOKA クリフトン

・カーボンシューズ入門 →(柔らかめ)NIKE ズームフライ6、(硬め)ASICS マジックスピード5


・足腰強化、フォーム改善重視 → LUNA SANDALS ルナサンダル

・レース用 → ASICS メタスピードシリーズ

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