※こちらの記事は2025年8月にアップした記事を都度、編集・追記しています。
こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!
2025年も8月に突入し、この記録的な猛暑にも関わらず秋冬のレースに向けて日々トレーニングを励んでいるランナーにとってそろそろ気になるのが2025-26シーズンの勝負シューズ。
毎年様々なメーカーから最新テクノロジーを駆使したシューズがリリースされる中、ついにアシックスによる待望の【METASPEED】シリーズが7月25日(金)にリリースされました!
今回は、
・METASPEED SKY TOKYO(以下スカイトウキョウ)
・METASPEED EDGE TOKYO(以下エッジトウキョウ)
を履き比べ、前作【METASPEED PARIS】シリーズとの違いについてまとめてみました!
▼目次
①クッション性の好みが大きく分かれそうなアップデートに
②各スペックの比較
③まとめ
①クッション性の好みが大きく分かれそうなアップデートに

アスリートから市民ランナーまで数々のランナーのマラソンタイムを更新してきた2024年の傑作シューズのひとつ【メタスピードパリ】シリーズ。
そのリリースから約1年半後の2025年7月25日(金)。
ワールドマラソンメジャーズや国内では箱根駅伝や大阪・東京マラソンなど、エリートランナー着用のプロトタイプから既に注目を集めていた【メタスピード】シリーズの最新作が2025年は満を持して“TOKYO”と銘打ってアップグレードされ、ついにリリースされました!
主に前作【メタスピードパリ】シリーズからの大きなアップグレードはこの3つ。
(1)新ミッドソール素材<FF Leap>を使用
(2)軽量化への追求
(3)更なるエネルギーリターンの向上
(1)新ミッドソール素材<FF Leap>を使用

前作までミッドソールは<FF Turbo+>のみで構成されていましたが、今作ではこれまでのアシックスのランニングシューズ史上最も軽く、反発性に優れた新素材<FF Leap>が採用されています。
<FF Turbo+>よりも<FF Leap>は、
・約15%軽量化
・約13.7%反発性向上
・約30%クッション性向上
と軽さと反発性、そしてクッション性とレーシングシューズに欠かせない3大要素が見事にアップデートされています!

ぱっと見全く同じシューズに見えますが、この<FF Leap>と<FF Turbo+>のミッドソールの配置の違いがそれぞれ【スカイ】と【エッジ】というラインナップとなり、実はこの内部構造自体が別物という訳です。
<FF Leap>がホワイト、<FF Turbo+>がややクリーム色に区別されています。
改めて、上の写真を見比べてみると気付くことでしょう。
【スカイトウキョウ】<FF Turbo+>が上層部、<FF Leap>が下層部
【エッジトウキョウ】<FF Leap>が上層部、<FF Turbo+>が下層部
まずは早速【エッジトウキョウ】から足入れしてみました。

同じ【エッジ】シリーズでも【エッジトウキョウ】の方が<FF Leap>が組み合わさったことで、ヒールからミドル部のクッション性が大きく増しているのが着地するとすぐに分かります。
こうして前作と新作を左右で履き比べてみると、【エッジパリ】の方が硬めに感じられるので、ここはクッション性の好みで大きく分かれそうなところです。
一方の【スカイトウキョウ】も【エッジパリ】と履き比べてみました。

カーボンプレートの形状が【エッジパリ】よりもフラットかつ、<FF Leap>がソール全体に施されているので、特に踵部の衝撃を吸収してくれるクッション性が強く感じられます。
【スカイトウキョウ】は私のようなヒールストライク寄りのランナーには、特に好まれるクッション性なのではないでしょうか。

そして、左足に【スカイトウキョウ】、右足に【エッジトウキョウ】を履いて比べてみました。

上の比較表からも【スカイトウキョウ】と【エッジトウキョウ】のクッション性の違いは、新素材<FF Leap>と従来の<FF Turbo+>の組み合わせ、そしてカーボンプレートの形状で異なります。
改めて、両方履き比べて室内を歩いてみましたが、どちらも<FF Leap>のおかげで特に踵のクッション性が柔らかく感じられ、個人的には【スカイトウキョウ】の足裏全体がモッチリと沈み込む感じが強いと感じています。
あくまでも主観かつ室内を歩いただけなので、このあたりは実際に近々ロードを走ってから改めて比較してみたいと思います!
(2)軽量化への追求

(1)でも触れましたが、前作からさらに軽量化が施され、持ち比べてみるとその差はハッキリと分かります。
それぞれ右足28.0cmを計測してみました。※()内は27.0g、アシックス公式発表の重さ。



エッジパリ | スカイトウキョウ | エッジトウキョウ |
約192.7g (約185g) | 約174.6g (約170g) | 約167.3g (約170g) |
と前作のエッジパリがやや重く感じてしまうほどの軽量化に成功しています。
さらに、今作から【メタスピード】シリーズに最軽量化モデルの【RAY(レイ)】が登場!
その重さはなんと約129g(27.0cm)と【メタスピード】シリーズの中でも群を抜く超軽量化モデルのリリースにより、昨年マラソンシーンを驚かせたアディダスの【ADIZERO ADIOS PRO EVO 2】の約138gよりも軽い約10gの軽量化に成功。
このことによりレーシングシューズは、厚底+軽さへの追及に一層加速されるのではないでしょうか。
アシックスとアディダスを追随するナイキ、On、ニューバランス、プーマなどクッション性と反発性に加えて、軽量化も今後シェアを獲得する上で大きな指標になってきそうですね!
(3)更なるエネルギーリターンの向上

新素材<FF Leap>と従来の<FF Turbo+>を組み合わせることで、軽量かつ更なるエネルギーリターン(反発)が得られる今回の【メタスピード】シリーズ。
実際に試走してから改めてレビューは追記しますが、足入れした感触ではどちらも申し分ないエネルギーリターンがありそうです。フォアフットもしくはミドルフットであれば、【エッジトウキョウ】の方がよりエネルギーリターンは強く感じられると個人的に思いました。
以上より、前作から大きく3つアップデートされた今回の【メタスピード】シリーズ。
特に<FF Leap>によりクッション性が増しているので、
・モチモチ感、沈み込む感じがちょっと苦手(着地のブレを懸念)
なランナーにとっては慣れるまで、やや扱いづらいシューズかもしれません。
ちなみに、エネルギーリターンは前作と比べて、
【スカイトウキョウ】約18.8%向上
【エッジトウキョウ】約21.4%向上
と大きな差はありませんので、あとは着地もしくは足入れ時、走力時のクッション性、着地時のブレ、後半の疲労感などで好みが変わってくることでしょう。
ちなみにここまでご覧になったランナー、もしくはすでに【メタスピード】シリーズをチェックされているランナーの皆さんの中で
なぜ、【メタスピード】シリーズで<FF Leap>を全面的に使用しなかったのか?
と疑問が生まれたかもしれません。
その答えは、シリーズの差別化を図る上で最上位モデル【メタスピードレイ】へ<FF Leap>を全面的に使用しているからです。
下の写真を見てみると、真っ白な<FF Leap>がソール全体に施されています。

すでに【メタスピードレイ】を主要都市で開催中のメタスピードトライアルなどで試着しているランナーさんもチラホラいらっしゃるようですが、
軽量化>安定性
を重視した最軽量化モデルということで、この新モデル【レイ】はシューズを使いこなせるエリートランナーかつ体幹もしっかりしたフォアフット向けランナーに人気を集めそうですね!
この【レイ】が新たに加わった【METASPEED】シリーズでどんな記録がでるのか、そして私自身も2025-26シーズンの勝負シューズにしていきますので、今から勝負レースで履くのが待ち遠しくて仕方ありません!
②各スペックの比較

さて、ここからはクッション性以外のスペックを前作【エッジパリ】と比較していきます!
<アッパー>

【スカイ&エッジトウキョウ】モーションラップアッパー3.0
【エッジパリ】:モーションラップアッパー2.0
今回から軽量化と通気性がより向上した<モーションラップアッパー3.0>を採用。
前作と比較すると、【トウキョウ】の方がより網目が細かくなり、伸縮性も増したように思われます。
分かりやすくホワイトのソックスを履くと、透け具合は上の写真のような感じです。
<アウトソール>

前作同様、今作でも<ASICSGRIP>を採用し、グリップ性を重視。
【マジックスピード3】でも採用されており、滑りやすい雨天時のロードでも優れたグリップ性が特徴です。
アウトソールを並べてみると、【スカイ】と【エッジ】を区別するためにグリップのカラーが異なっています。レッドが【スカイ】、ブラックが【エッジ】です。
そして、前足部外側のグリップが一部切り抜かれているのも【スカイトウキョウ】の特徴です。
このあたりは【マジックスピード3】とほぼ同様の仕様となっていますね。

一方、【エッジ】どうしを比較すると見た目は一緒です。

唯一違いを見つけるならば、ミドル位置のくぼみが【エッジトウキョウ】の方が若干フラットになった点あたりでしょうか。


ご覧のように、ヒール部分の<FF Leap>、<FF Turbo+>はどちらもむき出しになっているので、特にヒールストライクのランナーは摩耗が目立つことでしょう。
耐久性についてはトレーニングやレース装着後に都度追記予定です。
<履き口>

【エッジパリ】では履き口が細身だったのに対して、【スカイ&エッジトウキョウ】はやや広くなったと同時に、踵へのフィット感も増しています。
このあたりは着地のブレに繋がりますので、しっかりと紐を結んだ上で走るのが良いでしょう。
尚、めちゃくちゃ細かいですが、踵部に実は小さな穴があります。


シューズ内外の通気性を考慮した仕様だと思いますが、この穴の数をそれぞれ目視したところ、
【エッジパリ】外側3個、内側10個
【エッジ&スカイトウキョウ】外側10個、内側10個
とより通気性を意識しているのがこのような細かいディテールからも読み取れます。
<サイズ感>

今回どちらも28.0cmを購入しました。
ちなみに普段履いているシューズのサイズはこんな感じです。
・ナイキ ヴェイパーフライ3:28.5cm
・ナイキ ペガサス41:28.5cm
・アディダス EVO SL:28.0cm
・アシックス マジックスピード3:28.0cm
・ホカ クリフトン10:28.0cm
※幅はすべてノーマル
こちらの記事でも書いていますが、【エッジパリ】で初めてハーフマラソンを走った際に爪が変色してしまったので、本来であれば28.5cmが適応サイズでしょう。
>>>メタスピードエッジパリで東京&勝田サブ3達成!実走レビュー
しかし、再度、勝田全国マラソン、東京マラソン2025で履いた際にはそこまでの窮屈さを感じられなかったため、今回も28.0cmをセレクトしています。
サイズはジャストサイズ、気持ち【スカイ&エッジトウキョウ】の方が前足部にゆとりが感じられ、足指も動きやすくなっています。
③まとめ

今回はアシックスのレーシングシューズNEWモデル【メタスピードトウキョウシリーズ】の【スカイ】と【エッジ】の両方を比較してみました!
リリース時期が真夏ということもあり、本格的なレースシーズンでの着用が増えるにつれて様々な感想やレビューも増えてくると思いますが、やはり新しいシューズを履くとワクワクしてランニングに対するモチベーションアップにめちゃくちゃ繋がりますね!
当然シューズがすべてではないので履きこなせるほどの走力があってこそのレーシングシューズですが、私自身も前作の【メタスピードエッジパリ】は念願のサブ3を2回連続達成した凄く想い入れのあるシューズです。ですので、2025-26シーズンどこまでタイムを短縮できるか今から楽しみで仕方ありません!
そして、他のメーカーがどんな新作を投入してくるのかも非常に気になりますね!
アシックスの最上位モデル【メタスピードレイ】のリリースにより更なる軽量化への挑戦に各メーカーが突き進むのか、もしくはこれまでにない新しいテクノロジーでゲームチェンジャーするシューズが生まれるのか。
2025年後半もランニングシューズのシェア争奪戦から見逃せないですね!
※編集後記

正直なところ、当初は【エッジ】と【スカイ】両方をしっかり履き比べてから熟考の上、どちらかを返品しようと思って購入しました。
が、足入れをして直感的にどちらも甲乙付けるのが難しいと思わせるぐらい素晴らしいシューズに仕上がっており、結果どちらも履いて楽しむことにしました!
現時点の構想として【エッジ】をスタメンシューズにしつつも、【スカイ】もクッション性が大幅に増したことで疲労感が【エッジ】と比べてどこまで変わってくるのか非常に気になるところ。
実際に私自身が履いて確かめたいので、まずは両方ペース走もしくは閾値走あたりで試してみます!さらにハーフでも試した結果から2025年ラストレースとなる11月23日(日)の大田原マラソンで実践投入予定、さらに2026年に予定している勝負レースでも投入予定です!
サブエガを目指す上で重要なパートナーとなる勝負シューズの選定。どちらを勝負シューズにするのか試行錯誤して悩むのも、とても楽しくてワクワクしますね!
そして、赤も初めて購入したカラーなので、ウェアリングも楽しくなりそうです!
今回は足入れしたのみのレビュー速報になりますが、トレーニングやレースでの使用後に都度追記予定です。
数あるブログから今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!
▼メタスピードシリーズの詳細はこちら▼
①メタスピードスカイトウキョウ

※アシックス公式サイトから引用しました
②メタスピードエッジトウキョウ

▼日々のトレーニング内容はこちら!
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