※こちらの記事は2024年8月にアップした記事を都度、編集・追記しています。
こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!
今年の夏休みは、以前から登りたかった日本百名山のひとつ山形県と秋田県の県境に鎮座する【鳥海山】登山兼ねて、山形県酒田市に行ってきました!
前・中・後編の3回にわたってレポをお届けしております。こちらでは中編をアップしています!
▼目次
①登山開始!すぐに開ける絶景に圧倒されまくり!!
②7合目の鳥海湖で休憩タイム♪
③ラストの岩登りを経て、頂上へ
④パノラマ絶景を観ながらの縦走に感動
⑤ガスに見舞われるも無事に下山
①登山開始!すぐに開ける絶景に圧倒されまくり!!
6時ちょうど、5合目(1,150m)の鉾立登山口からスタート!
まずは7合目となる御浜(1,700m)までの標高差約600mを登ります!
気温も20℃前後、風も穏やかでたまに吹く涼しい風が天然クーラーの役割を果たし、とても快適です!
登山時には欠かせない天気予報サイト【てんきとくらす】でもオールA評価!
前編レポでもお伝えしましたが、鳥海山は森林限界が低いため、序盤から登るとすぐに森林限界が訪れ、景色が開ける山として大人気です!
ですので、ウォーミングアップがてら舗装された道をわずか5分弱登っただけで、絶景が目の前に開けます!
朝焼けに照らされた奈曽渓谷の木々の緑、青空と雲のコントラストが美しく、しばし見とれてしまうほどの絶景でした!
さらに5分ほど登ると、庄内平野と日本海、そして雲海が一面に!
太陽も昇り、気温上昇も懸念されますが、いつものゼーゼーハアハア滝汗登山と比べてもまだウェアは少し湿っている程度で、発汗量も少なく、天然クーラーのお陰で心拍数も90前後で推移していました。
登山開始から40分ほど経過すると、鳥海山登山のお楽しみである高山植物が少しずつ顔を出してきます!
最も見たのは、緑と朝露に映えるユリにも似ている【ニッコウキスゲ】でしょうか。
こちらも神秘的な紫色が美しい【タチギギボウシ】。夜明けすぐでしたので、太陽をたっぷり浴びた後に満開になりそうです。
ちょっとピンボケしてますが、咲く前のキク科の【ミヤマアキノキリンソウ】も綺麗でしたよ!
一部の高山にしか植生していないというレアな!?【オクキタアザミ】の開花直後にも遭遇できてラッキー♪
こんな感じで、開けた視界と周囲に咲いている高山植物を見ていると、あっという間に時間も過ぎて1時間あたりでこのような【ニッコウキスゲ】の群生にも立ち会えることができます!
自然が作り上げたこの映えるコントラスト、本当に素晴らしいですね!
そして、登山開始から約1時間、鉾立から約2km地点の【賽の河原】に到着。
多くの登山客が積み上げたであろう石の山が至るところで見られます。
休憩スポットではありますが、友人含めてまだまだ余裕なため、すぐに鳥海湖を目指して進みます!
②7合目の鳥海湖で休憩タイム♪
ここまで来ると背の高い草木は全く生えていないため、どこを見ても圧倒されるパノラマ絶景が広がります!
いやぁ~すでにこの時点で、昨年のリベンジを果たせた充実感に満たされ、思わず口を開けてボーっと見とれてしまう絵画のような世界に没入していまいます。
賽の河原から約30分あまりで、鳥海山の見どころのひとつ7合目の【御浜&鳥海湖】に到着。
山小屋とトイレもあるので、多くの登山客がここで補給をしたり、撮影スポットである鳥海湖を観ながら、思い思いの時間を過ごしています。
私たちもここでしばし補給&トイレ、撮影タイム。
どこを撮影しても映える写真がいっぱい取れるので、カメラ愛好家もたくさんいましたね!
さぁ、体力も回復したところで、次は頂上前の山頂まで小休憩を挟みながら、そして絶景を堪能しながら進んでいきます!
このあたりで個人的に好きな高山植物の【ハクサンシャジン】をチラホラ見かけることができます。
帽子のような、映画に出てくる洋風のホテルにありそうなベッドライトのようなシルエットが素敵なんですよね~。
目を覚ましたミツバチが朝一番に蜜を吸いに来ている【トウゲブキ】の鮮やかな発色も綺麗でしたね。
少しずつ岩場も増えてきますが、そこまで足場は悪くは無いので、快適な登山コースを楽しめます。
登山開始から2時間弱で御田ヶ原に到着。山頂まであと3.6kmです。
個人的にはこの御田ヶ原分岐を過ぎたあたりの石畳がどこまでも続く壮大な景色に見とれてしまいましたね!
このお楽しみゾーンを経て、御田ヶ原分岐に到着すると、山頂まで3.2km。
ここから500mほど進むと、酸素も薄くなり少しだけキツくなる【八丁坂】が見えてきます!
登っては降りての繰り返しが続きますが、ここを超えると七五三掛(しめかけ)分岐の1,820m地点に到着。
この分岐で鳥海山山頂を目指す【千蛇谷コース】、七高山(2,230m)の頂上を経由して鳥海山頂上を目指す【外輪山コース】に分かれますが、私たちは【千蛇谷コース】をチョイス!
ここからコース名の由来になる多少蛇行したクネクネコースを経て、頂上を目指します!
③ラストの岩登りを経て、頂上へ
頂上を目指す途中に見た残雪の風景に思わず剱岳の残雪がフラッシュバックし、既視感を覚えたのがこちらでした!
シャーベット状の雪を多少ヒートアップした首や手首に付けると冷やされて気持ち良かったですね!
分岐上にあるためこのあたりの風景もちょうど下山時に通過する七高山方面の景色が見れるので、残雪、そして岩と緑の絨毯に囲まれた写真をいくつも撮ることができました!
天候もたまにガスが出る程度で登山をするにはこれ以上ない文句なしのコンディションに、みんなのテンションも徐々に上がってきます!
【頂上へ】の看板を目印に黙々と進むと、いよいよ小屋の目前にある岩場に到着。
ここまで来ればもう一息です!
この最後の岩場を登れば、頂上前の最後の休憩スポットの山小屋が見えてきます!
頂上ふもとに無事に到着!
気になる山頂のガスは若干あるものの、「行くなら今しかない!」という仲間の合図とともに、休憩せずにすぐ出発!
最後の岩登りは渋滞が起きていたので、その渋滞時にちょこちょこ休憩を取りながら、スリリングな岩場をガツガツ登って、いったん洞窟内をくぐるもそこを抜ければ、新山頂上2,236mに到着!
ここまで休憩を含めて約4時間30分!
10時40分ごろに山頂へ無事に到着!!
澄み切った青空、青々とした山々、庄内平野、日本海、風力発電のタービンなど、すべてが見渡せる絶景に感動しました!
頂上部は狭く、次々と登山客が押し寄せるため、10分あまり絶景を楽しんだ後は、お互い写真を取り合いながら、いったん頂上ふもとの小屋を目指して下山します。
登りよりも高度感のある下山の方が怖さを感じますね。【胎内くぐり】と呼ばれる祠が祀られている洞窟をくぐって、しばらく岩下りをすると小屋へ到着!
待ってました!と言わんばかりにここで暫しのビール&ランチタイムを取ります!頂上で絶景を観ながら飲むビールとポテチ、おにぎりが格別でしたね!
ランチは昨晩スーパーで購入したおにぎり3つ。
おにぎり以外の補給食は、
・柿ピー(わさび味と梅味)
・よもぎ餅×2(前日にアイアイひらたで購入しましたが、硬すぎて1個のみ)
・レモンわらび(夏山には欠かせないセブンイレブン購入アイテム)
・かむかむレモン(すっぱさと歯ごたえが眠気覚ましに最適)
といつものレギュラーアイテムで、道中休憩がてらに食べたりしていました。
飲み物は、
・麦茶2L
・水500ML
・ビール500ML(山頂の山小屋で350×1本+350缶シェア分)
・アクエリアス500ML×1
とアクエリアスは下山時に鳥海湖の山小屋で購入したものなので、正直飲み物は3L持っていけば良かったなと今回唯一の反省点になりました。
④パノラマ絶景を観ながらの縦走に感動
頂上での大休憩を経て、日焼け止めをたっぷり塗り直し、七高山登頂に向けて出発!
このあたりも美しい絶景が広がっていましたね!そして、雪解け水のあまりの冷たさに目が覚め、ほろ酔いの身体をシャキッとさせます!
そして、鳥海山頂上を出発してから1時間あまりで七高山頂上に到着!
見落としたせいか分かりませんが、どこが頂上か分かりにくく、暫くの間、七五三掛分岐まで縦走が続きます。
縦走しながら見る絶景や高山植物も素晴らしく、何度か止まっては写真で収め、天空縦走を思う存分満喫していきます!
太陽をたっぷり浴びて満開で出迎えてくれた【イワギキョウ】が美しいこと!
色とりどりの花が咲いた天空のお花畑。
このあたりもダイナミックなパノラマ風景で圧倒されます!
1時間あまりの縦走が終わると登山時に【千蛇谷コース】へ向かった千蛇谷分岐に到着します。
鳥海山頂上を経て【外輪山コース】を経由し、千蛇谷分岐で合流です!
【千蛇谷コース】も素晴らしい絶景でしたが、【外輪山コース】も文句なしの絶景でしたので、もしこのブログを見て鳥海山登山に興味を持ったハイカーの方は、体力に少し余裕があればぜひ鳥海山の様々な絶景をとことん楽しめる千蛇谷分岐⇒【千蛇谷コース】⇒鳥海山頂上⇒【外輪山コース】⇒千蛇谷分岐をおススメします!
⑤ガスに見舞われるも無事に下山
森林がないため、足を取られたりする木の根っこがなく、下山は登山よりもサクサク進みます!
しかし、御田ヶ原分岐あたりから突如ガスが一面に立ち込め、突風とわずかの雨が降ってきました!
さっきまでピーカンだった天気ですが、これぞ山の天気と言わんばかりの急激な変化にもシェルやレインを一枚ザックに忍ばせておくとこういう急変時にも心に余裕が生まれます。
突風で汗ばんだ身体が冷えてしまうので、昨年のハセツネ以来に着用したノースフェイスのストライクトレイルジャケットが雨・風よけに最適でした!
9月以降も夏山登山の計画があるので、頂上付近の突風が吹き荒れる際や急激なコンディションの変化に重宝しそうです!
30分程度で一面覆ったガスは抜けて、再度快晴になり、日も照って体温が上昇します。
下山は快調で鳥海湖の山小屋で最後の休憩を挟み、ラストはほぼ走りながら軽快に進んでいき、途中何度かガーミンの計測を止めたまま走ったものの休憩を挟みつつトータル約9時間ほどでゴール!
大きな怪我やトラブルも無く、むしろ今までの登山(剱岳、槍ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、富士山、塔ノ岳、雲取山、筑波山、高尾山、ハセツネなど)の中では最も快適(発汗が少ない!)かつ景色も楽しめる素晴らしい登山になりました!
そして無事に昨年のリベンジを果たし、改めてモテモテの鳥海山の魅力を実感!
忙しい中、スケジュールを組み立ててくれ、運転してくれた仲間たちにも感謝で一杯です!ありがとう!!
こうして達成感と安堵感でいっぱいになりながら、温泉&ご飯・ビールタイムに突入!まだまだお楽しみは続きます!
後編につづく。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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