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【レビュー】『なぜ、Onを履くと心にポッと火が灯るのか?』を読んでみて

レビュー

※こちらの記事は2024年4月にアップした記事を都度、編集・追記しています。

こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!

本日のブログではランニングシューズ界を席巻しているスイス発シューズブランド【On】を日本に広めた駒田博紀さんの著書『なぜ、Onを履くと心にポッと火が灯るのか?』のレビューです。

独特の形状と履き心地で着実にファンを増やし続け、今では大手ブランドとも引けを取らないシェア率を獲得した駒田さんとOnの波乱万丈ストーリーとなります!

どのようにOnは日本シェアを拡大していったのか?マーケティングにとって本当に大事なことなど、スポーツ好きの方はもちろんビジネスマンにとっても重要なエッセンスが凝縮した一冊となっています!

▼目次
①Onとはどんなブランド?
②なぜ日本に進出した?
③挫折の日々と日本撤退の大ピンチ
④一世一代のプレゼン
⑤既存のマーケティング手法にはなったコミュニティーづくり
⑥まとめ

①Onとはどんなブランド?

On HPより引用しました。

Onは2010年スイスのチューリッヒにて、キャスパー・コペッティ、オリヴィエ・ベルンハルド、デイビッド・アレマン3人の共同創業者でスタートしたシューズブランドです。

現在、シューズのシェアは、ナイキ、アディダス、アシックス、ニューバランス、プーマ、Hoka、サロモン、ミズノ、サッカニー、アンダーアーマーなど誰でも一度は履いたことのある名立たる世界トップ企業がシェアを独占しています。

そんな競争し烈なレッドオーシャンに、世界トップクラスの元プロトライアスリートOn共同創業者オリヴィエ・ベルンハルドが現役時代、アキレス腱の慢性的な炎症に悩まされ、自分用のシューズを自作したことからブランドヒストリーはスタートします。

当時の一般的なランニングシューズのソールは、垂直方向の衝撃を吸収するにはちょうど良かったのですが、前へ走るときには垂直だけでなく水平方向の衝撃も加わるため、そこに注目し、水平方向の衝撃も吸収する独自のソールを開発しました。

そして、【雲の上の走り】というイメージを具現化したのが、世界特許を取得した「クラウドテック」という独自の技術です。3D形状によりクッション性と反発性を世界で初めて融合することに成功したのです。

②なぜ日本に進出した?

2012年年末、駒田さんが勤務していた商社で取り扱いが決まったOn。

スイスを本社に置くOnの次なるシェア拡大のエリアとしてアジア太平洋エリア。その第一号が日本だったのです。

当時、駒田さんはタイメックスのマーケティング担当をしていましたが、突然の会社からの命令で動揺します。なんと初年度の年間予算は400万。マーケティングを少しでもやったことのある人間ならこの予算の少なさに驚愕することでしょう。。。『マジかよ。桁が全然違うぞ』と。そもそもまだ産声を上げたばかりのOnには莫大な予算も無かったのです。

しかし、駒田さんはOn担当を承諾します。

『これはもしかしてチャンスなのかもしれない』という何か運命めいたものを感じて。。。

③挫折の日々と日本撤退の大ピンチ

その頃の駒田さんは、仕事は順調だったもののその成功が裏目に出てしまい、傲慢っぷりで少々会社からも扱いずらい人材で居場所が無くなりつつあり、私生活では離婚、そして実家の両親も離婚し、父親には莫大な借金があり、公私とともに最悪な一年を過ごしていた矢先でした。

年間予算400万は、テレビや雑誌広告に一回でも出稿すれば、吹っ飛んでしまう限られた予算の中で、先ずは、東京マラソンのブースに出展するものの、売れた数は僅か。。。しかも自作のチラシを手配りしても、当時はまだ受け入れられない独自のデザインにほとんどの方が素通りして全く相手にされません。

この失敗に上司からも責められた駒田さんは、自らトライアスロンに出場するべく、Onのシューズを履いて最も嫌いなスポーツであるランニング、自転車、水泳をスタートするも、開催2週間前の練習中に交通事故に遭います。

幸い、打撲程度で済んだものの自転車はメチャメチャになり、自信のFacebookで「どなたか自転車を貸してもらえないですか?」と投稿し、ボロボロになりながらも完走を果たし、ブランド担当者自らがOnのシューズを履いてトライアスリートになったのです。

見事トライアスリートとして少しずつファンを増やしていき、さぁ、これからだと思った矢先に待っていたのは、【日本撤退】という知らせでした。

④一世一代のプレゼン

トライアスリート、そしてFacebookでの草の根活動が少しずつ実ってきた矢先に襲った過酷な通知、日本撤退という四文字。すでに決まったことだと言う上司に必死に食らいつくも、成すすべもない中、一本の電話が駒田さんに掛かってきます。それは、スイス本社からでした。

電話口の人物は創業者の一人、キャスパー・コペッティ。

ちょうど日本に行く機会があるので、詳しく駒田さんの想いを聞かせてほしいという電話でした。そして、役員会での一世一代のプレゼンを拙い英語で必死にこなし、日本法人設立にこぎつけたのです。

⑤既存のマーケティング手法にはなったコミュニティーづくり

On HPより引用しました。

日本法人設立に伴い、オフィスを横浜に構え、二人の創業メンバーを雇い、様々なイベントや大会へのブース出展でファン=OnFriends(オンフレンズ)を確実に増やし、そのファンがまた口コミなどでOnのシューズをPRしていく独自のコミュニティ開拓を広げていきます。

駒田さん自らも大会に参加し、コミュニティメンバーと同じ目線で同じスポーツを楽しむことこそ最も大切と本の中で説いています。これこそがスポーツブランドの原点で、Onを知ってもらい、Onを好きになってファンになってもらうことが遠回りに見えて実は最短距離だと。

このあたりの章は、営業やマーケティングのビジネスに通じるエッセンス、仕事を選んだ忘れかけている大事な初心やスピリッツ、好きが大事であること、そして、何事も0⇒1にすることの難しさはあるが、だからこそやりがいはあるという駒田さんのメッセージは、仕事以外にも自分がライフスタイルになっているランニングやマラソン、このブログにも通じるものだと深く感銘を受けました。

それから売り上げは前年の倍々ゲームでシェアを拡大していきますが、人出不足による販売店へのセールス勉強会が手薄になったり、コロナで売上が急激に減ってしまったものの、2021年に開催された東京オリンピックでスイス選手団が全身Onのユニフォームを纏い、そして、ニューヨーク証券に上場、原宿キャットストリートへの戦艦店オープンと破竹の勢いで知名度を一気に上げて、今に至ります。

普段のランニングはもちろん、ビジネスマンでも普段履きをする方も多く見かけるようになったOn。マラソン大会でもナイキ、アシックス、アディダスの三強ブランドの中に、Onのシューズを見かける機会は年々増えてきています!

実は私も前からOnのシューズは気になっていたので、「Cloudsurfer Trail WP」を購入しました!クッション性と足へのフィット感を望んでいたので、自分が理想のシューズになりそうです!

まさに私の心にもポッと火が宿った瞬間です!実際にロードやトレイルではどんな履き心地が今から楽しみです!

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⑥まとめ

無名のブランドから大手ブランドにまで肩を並べるほど知名度をあげ、今ではマラソン大会、トレラン大会などでランナーの相棒となっているOn。

ここまでに至る苦難やそれを乗り越えた喜び、駒田さんの考え方など、あっという間に読み終わり、久々にモチベーションアップに繋がる一冊でしたので、このブログでも紹介してみました!

往年のOnファンや愛用しているランナーの方から、私のようにOnが気になっているランナーの方までに読んでいただきたい本です!

今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました!

【今日の練習内容】

筋トレ(①スクワット15回 ②腹筋25回 ③腕立て伏せ15回 ④カーフレイズ50回×3セット)

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