※こちらの記事は2024年11月にアップした記事を都度、編集・追記しています。
こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!
先日11月4日(月・祝)午前中に開催された荒川河川敷での【東京チャレンジ30K】後、
横浜・関内で開催されたBRAHMAN30周年記念ライブ、【六梵全書 Six full albums of all songs】へ行ってきました!
>>>【サブ3挑戦記】つくばマラソン前の試走、東京チャレンジ30K出走!
今回のブログではその模様をお届けします!
▼目次
①ライブコンセプト
②4時間フルスロットル全開のファン垂涎の全72曲+α
③総評・全セットリスト
④最新アルバム、リリースツアー情報
⑤余談
①ライブコンセプト
ライブタイトルとトレイラーにもあるように、過去リリースされた全6枚のアルバムから全72曲、4時間にわたって披露という前代未聞のコンセプトに魅了され、即抽選に申込!
当選発表は、北海道マラソン前日の8月23日(金)だったので、応募のメールを見た時はテンション上がりましたね!
ちなみにBRAHMANは学生時代に遡って、インディーズシーンを席巻した1stアルバム【A MAN OF THE WORLD】からハマりにハマり、2ndアルバム【A FORLORN HOPE】はちょうど受験&浪人時代だったため、おそらく今までの中で最も聴いたアルバムのひとつかもしれません。
【A FORLORN HOPE】=決死隊という意味で、まさに私も絶対にもう失敗が許されない時期でしたので、とにかくほぼ毎日移動中や勉強の合間とかに聴いていましたね。
社会人になってからはようやく待望のライブにも何度か足を運び、今は無き
・東京 ZEPP Tokyo
・新木場 STUDIO COAST
・中野サンプラザ
も含めて、
・日本武道館
など最もライブに行ったアーティストでもあります。
どのライブも圧倒されましたが、今回は【全72曲、4時間】というコンセプト。そして、今年オープンしたばかりの横浜BUNTAIでいったいどんなセットリストや演出になるのか、SNS上のファンの書き込みを見るだけで妄想は膨らみ、いざ11月4日(月・祝)を迎えました。
②4時間フルスロットル全開のファン垂涎の全72曲+α
BUNTAI最寄り駅の関内駅に到着したのは、開演15分前の16:15。
駅に着くや否やいたるところに、ツアーTやタオルを巻いたファンがあっちこっちで見かけました!前日に優勝したベイスターズの相乗効果もあって野球ファンも多く、久々に訪れた関内は異様なムードに包まれていましたね!
BUNTAIは関内駅から歩くこと5分余りで到着。
ビールや缶チューハイ片手にみんなイイ感じにほろ酔い加減で、ここからスタートする4時間の長期戦に備えています!このライブ前にファンが集まって、セトリやどんなライブになるのかあーだこーだ言っている雰囲気ってとても好きなんですよね~
さぁ、気にあるステージはシンプルな構成。
スクリーンには、【六梵全書】のロゴマークが投影され、いつものライブ前のSEが流れています。スタンディング席は早くも熱狂的なダイバーなどの熱気に包まれ、開演を今か今かと待機。
私はさすがに30kmペース走後かつダイブで怪我をしたものなら、サブ3に向けたトレーニングが水の泡になってしまうので、じっくりステージとオーディエンスを堪能したく、今回はスタンド席をセレクトしました。
開演定刻から遅れること10分余り。
客電が真っ暗になり、恒例のブルガリア民謡のSE『Molih ta, majcho i molih(お母さん、お願い)』が場内に鳴り響くと同時に会場全体から大歓声が!!!
それにしても、BRAHMANのライブスタートのSEの瞬間は何度観てもテンションが上がります!
まさかのセットリストに展開が読めない序盤戦
オープニングは最近のセトリではラストに演奏されることの多い『真善美』。
暫くの前奏からTOSHI-LOWが登場!全身真っ黒のいつものコーディネート。すでにスタンディング最前線はダイバー達が暴れに暴れまくって、屈強なセキュリティ達に次々と担がれていきます!
そして、『真善美』の終盤に今回のライブ唯一だったTOSHI-LOWのMCがスタート。
これはもし映像作品化になった時にぜひ聞いてほしいですが、30年を振り返りつつ、一曲一曲が大事な物語であることである旨を話し、“4時間後ここに立っていることはわからん。あんたらもだ!”と爆笑に包まれながら、“30年分のBRAHMANはじめます!”の開演宣言で4時間ノンストップのライブスタート!
『雷同』→『EVERMORE FOREVER MORE』→『AFTER-SENSATION』と最新アルバム【梵唄】収録曲を続々と投下!
ここでふと思ったのです。
あれ?アルバム収録曲順そのまんまじゃね??
私以外にそう思ったファンも多かったことでしょう!
さらに、『其限』→『今夜』!
ここでアルバムを再現していることが確信に変わり、次に期待するのは、細見さんがゲスト登場するのか!と期待しましたが、残念ながら今回は登場せず。。。
それでもこの日の『今夜』も沁みましたね~
中盤の歌詞で、
~宝箱をなくした 横浜に行こう~
と一部変えたニクい演出でファンも大喜び!
さらに『守破離』→『怒涛の彼方』!
『不倶戴天』ではステージバックに設置された巨大なスクリーンに、メンバーそして会場内の様子も映し出され、ステージ上を動き回るTOSHI-LOWの姿に感化され、ボールテージも一気にヒートアップ!
『ナミノウタゲ』でグッと聴き込ませたあとは、『天馬空を行く』、そして『満月の夕』。
まさに【梵唄】収録曲を再現する意外なセトリに驚きつつ、ステージが暗転!
なんと、再度オープニングSE『Molih ta, majcho i molih(お母さん、お願い)』が場内に!!
2度目のSEに全アルバム6枚収録曲が再現されるのか?という淡い期待が。。。
どんなセトリなんだ!?とザワザワするオーディエンスに、投下されたのは【超克】収録のオープニングナンバーこと『初期衝動』!そして『賽の河原』!!
続いて『今際の際』→『俤』→『露命』と【超克】の収録曲が再現されていきます!過去のリリースツアーのシーンがぶわーっと一気に思い出しましたね!
さらに、『空谷の跫音』→『遠国』。そしてファンお待ちかねの『警醒』!
さすがに会場からの制限があったのか、TOSHI-LOWはオーディエンスには飛び込まずに、ステージ上をこれでもか!というぐらい縦横無尽に踊りながらシャウト!ダイバーもこの日一番に我も我もとダイブを繰り広げ、ライブハウス並みの盛り上がりに!!
個人的に好きな流れだった『最終章』→『Jesus Was a Cross Maker』→『鼎の問』。『鼎の問』で涙腺が緩み、『霹靂』→『虚空ヲ掴ム』で【超克】を見事に再現。
気付けば、ここまで約1時間30分あまり。直近のアルバム2枚分丸ごと次々と投下し、3度目のオープニングSE『Molih ta, majcho i molih(お母さん、お願い)』が響きます!
トイレ休憩なんて悠長な演出はなく、膀胱破裂寸前のファンはこのSEの間に皆、トイレへ猛ダッシュ!!
【梵唄】【超克】に続き、【ANTINOMY】も再現されるのか!?
次は【ANTINOMY】の収録曲の再現か!?とファンの期待は高まるばかり。
『The only way』から始まり、予想通り【ANTINOMY】収録曲の再現!
いやーこのあたりはまだライブには行けずに、ライブDVDを買っては毎日のように見まくってた日が懐かしくもあります!
続く『Speculation』→『Epigram』→『Stand aloof』→『Silent day』→『Oneness』の流れがこのパートのハイライト!
『Speculation』からの特に【ANTINOMY】でヘビロテだった『Epigram』を生で聴けて良かった!
サビまでジワジワと引っ張る構成と一気に爆発するサビがめちゃくちゃカッコ良いのです。
『Oneness』からのThe FANSのカバー『You don’t live here anymore』。オリジナルはこちら!
そして大定番曲『Causation』!
『Fibs in the hand』でじっくり聴き込ませた後は『逆光』。
そして、このパートを締めくくるのは『Kamuy-prima』。アイヌ語歌詞が場内に響き、まるで嵐の前の静けさのように【ANTINOMY】収録全曲が終了。
拍手喝采の中、4度目のオープニングSE『Molih ta, majcho i molih(お母さん、お願い)』。まさか同じ晩に4回も爆音で聴く日が来るとは!
が、ここまでウォーミングアップなのではないかと思わせるほど、エンディングまで一気に駆け抜けるセトリが本当に本当に素晴らしかった!
アルバム収録曲再現と思いきや、怒涛のエンジン全開の後半戦突入!
爆音のギターリフでスタートする『THE VOID』!
【THE MIDDLE WAY】収録曲編かなと思いきや、ここで爆弾投下!
待ってましたー!“其処に立つ!”とシャウトされ、イントロドカンの『BASIS』!
この<其処に立つ集>が編集されるぐらいファンの中でも弾ける瞬間なんです!
掛け声と手拍子の阿吽の呼吸でサビに入るとダイバーたちも大暴れ!今日一番のスタンディング席の盛り上がり具合に、ぷ~んと二階スタンドに汗臭さと加齢臭が混じった何とも言えない部室のような匂いが立ち込めてましたね(笑)
あっ!セットリストがガラリと変わったな!と思わせたのは、【A FORLORN HOPE】からの同じ繋ぎで『SHADOW PLAY』!
ここでマイフェイバリット曲、『DOUBLE-BLIND DOCUMENTS』!!!
間髪入れずに『SHOW』からの再度爆弾投下ー!!『GOIN’ DOWN』→『SEE OFF』と【A MAN OF THE WORLD】収録曲でまたも会場内の温度がグッと上昇!
まだまだ勢いは止まらない!
みんな大好きゴダイゴのカバー『CHERRIES WERE MADE FOR EATING』で隣の往年のファンと思わせるおっさんもニヤニヤしていましたね。
【THE MIDDLE WAY】、【A FORLORN HOPE】、【A MAN OF THE WORLD】収録クラシックスを織り交ぜる構成に新旧のファンが大喜びだったことでしょう!私ももうこのあたりからウズウズしだして、立見になってました!!
ちょうど折り返し地点を過ぎ、BRAHMANもオーディエンスも疲れを微塵も感じさせず、更に盛り上がりに拍車をかける後半戦へ突入!
『BOX』からのギターソロでまたもフロアの熱狂を加速させた『DEEP』!
KOHKIの流れるようなギターソロが痺れるぜー!と思った余韻に浸る暇も付かせず、『NO LIGHT THEORY』!ゲストボーカル参加した川村ヒカルさんもきっと天国でガッツポーズだったはず…。
ここで一旦、ドラムのハイハットが鳴り響く。もうこの瞬間でニヤッとしたファンも多いはず!
【A MAN OF THE WORLD】を締めくくる『時の鐘』。
ここまでの怒涛の展開から一転、【静】の曲が続きます。『FROM MY WINDOW』→『FAR FROM…』からの『BED SPACE REQUIEM』で次なるマグマが噴き出す予感。。。
インスト曲『SLIDING WINDOW』で一旦ブレイク。
この時、袖側からチラッと見えたのですが、TOSHI-LOWが座り込み、スタッフも集まっている様子が見えて、さすがにここまでノンストップぶっ通しで体力的にもキツいのかとちょっと心配しました。
が、それは杞憂に終わります。。。
あのギターイントロでいよいよクライマックスに向けた、【A MAN OF THE WORLD】&【A FORLORN HOPE】世代には感涙のセトリがスタート!!!
初期から往年のファンまで唸らせるBRAHMANクラシックスの投下で30周年ライブは最高潮に!TOSHI-LOWからは嬉しいサプライズも!!
この場に入れて本当に良かったぜ!と思わせる瞬間、まさか30年弱後に30周年のライブを聴いているとは当時夢にも思っていなかったですからね。
『THAT’S ALL』。
【A MAN OF THE WORLD】の一発目かつ物悲しいギターリフから一気に曲調が変わる展開が当時は新鮮で、最初に聴いた瞬間から“あっ!このバンドはとんでもないぞ!”とゾクゾクしたのを覚えています。わずか2分も無い曲ですが、この1曲にBRAHMANのエッセンスが詰まっていると思うのは私だけでしょうか。
さらに、CDと同じ繋ぎで、『THERE’S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE』!
ここで嬉しいサプライズが!なんと注釈スタンド席にいるオーディエンスに向けてTOSHI-LOWが、
“見づれぇところで観てるやつ、下に降りてこいっ!”
とまさにあの時の光景が再現されるとは!!!
そう<AIR JAM 2000>の入場規制が掛かった3:31~のシーンのような感じでスタンディング席に駆け降りるファン達!
色んなライブを観てきましたが、こんな光景は初めてでしたね!私の周りの熱狂的なファンもめちゃくちゃ喜んでスタンディング席に消えていきました。
ちなみにこの曲で思い出すのは、初期のライブを収録した【CRAVING】中に度重なる電気トラブル(ブレーカー落ち?)でTOSHI-LOWがブチ切れながらも何度も何度もチャレンジする名シーンがあります。当時は滅多にしゃべらない中で発した言葉が“終電、大丈夫?” それはやれるところまでとことんやるからお前らついてこい!という意志の表れだったと勝手に解釈していませんが、何とか電気も繋がり無事に完遂。この“終電、大丈夫?”は今でもSNSやチャットなどにファンの中でもたまに書き込まれる名言となりました。
急遽スタンド席から加わったオーディエンスによってさらに熱気とダイバーが増え、横浜BUNTAIがライブハウスさながらの狂気と熱狂の渦に!
いやーこれこそライブだよなー!!とライブならではの熱気に圧倒され、さらに拍車をかけるクラシックスが投下!
『CIRCLE BACK』からの『NEW SENTIMENT』!!!
ステージに座り込んで歌い上げるTOSHI-LOW。ライブハウスではオーディエンスにダイブするTOSHI-LOWの光景がお馴染みのクラシックスですが、BUNTAIのセキュリティ上の関係かステージ上でのたうち回るのが限界の模様。
『LOSE ALL』から、今夜聴きたかった曲のひとつであるMAKOTOによる『Z』の重いベース音が!和訳の歌詞も深いですが、このメロディにハマりにハマってしまい【A FORLORN HOPE】の中でも最も聴きまくった曲のひとつです。
そして、『A WHITE DEEP MORNING』。
この辺りはよく当時の雑誌のインタビューやレビューで見られる【静】と【動】の対比が明確な時期でもありますが、この『A WHITE DEEP MORNING』もまさにその対比が顕著な一曲。
ライブでも激レアな『Trees Lining A Street』、『HIGH COMPASSION』からの『LAST WAR』。『LAST WAR』も当時もの凄く聴きまくった曲なので、色々な思い出が蘇ってきますね~。この曲も終盤のTOSHI-LOWによる感情のこもった展開にハマりました!
さらにGRUPO SEMILLAのカバー&スペイン語詞の『MIS 16』。オリジナルも激渋なんですよね!
ゲストコーラスに参加したいっちゃんことLOW IQ 01がサプライズゲスト参加するかなと期待しましたが、残念ながらゲスト参加はなし。
KOHKIのイントロギターのメロディが特徴的な『(a piece of)BLUE MOON』→『BYWAY』!【THE MIDDLE WAY】収録曲の中でも好きな曲が立て続けに投下されます!
このあたりで既にスマホにメモっていた曲は60曲ほど。まだやっていないクラシックスがいつ投下されてもおかしくない状況。
エンディングに向けて『PLASTIC SMILE』→『PLACEBO』でいったんクールダウン後、ついにあのギターのイントロが。
『ANSWER FOR…』
言わずもがなライブ後半のセトリに欠かせな大定番曲に会場のボルテージは最高潮に!!
そして、個人的には最も聴きたかった&BRAHMANの中でも一番大好きな曲がついに投下!!!
『ARRIVAL TIME』
とにかく感情が入りまくったTOSHI-LOWのパフォーマンスと援護するリズム隊の重厚音がもうたまりません。。。
ラストにマイクスタンドもぐにゃっと折られ、タイトルからして終わりかと一瞬頭をよぎりましたが、すぐにあの曲のイントロでオーディエンスからも掛け声が!
『FOR ONE’S LIFE』
さぁ、残された曲はあとわずか。何が来るんだ!と予想する中、あの曲のドラムソロが!
『TONGFARR』
長い前奏を経て、ここまでほぼ沈黙を貫き通したTOSHI-LOWがようやく口を開きました!
“ラストはTONGFARR~。生きているか?大丈夫か?”
『TONGFARR』は自分の中で初期の映像作品【CRAVING】のオープニングの印象が強すぎて、この日もあのライブの光景がフラッシュバック!
オープニングナンバーとしてもエンディングソングとしてもハマる、これぞBRAHMANサウンドの真骨頂とも言うべき代表ナンバーで4時間にも渡るライブがついに幕を閉じようとしていました。
ここまで全72曲。
TOSHI-LOWの声もかすれ、喉と体力を酷使してきたのがスタンド席からもはっきり見て感じ取れます。
そして、“Open up your door”の連呼とともに曲が終焉に向かっていき、TOSHI-LOWがここまで一緒に付いてきてくれたオーディエンスに向かって跪つき、両手を合わせ、頭を垂らします。まるで音楽の神に祈っているかのような、それともここまで辿り着けたことに安堵しているかのようにも見えましたね。
誰もがここで終わりだと思った瞬間、RONZIの高速ドラムが!
ミニアルバム【WAIT AND WAIT】収録の『FLYING SAUCER』でまさかの延長戦突入!!
このサプライズに歓喜と狂気が混じったオーディエンスはダイブの嵐!
となると、、、『GREAT HELP』や『ROOTS OF TREE』もサプライズで流れるかとニヤニヤ期待していたところで、『BEYOND THE MOUNTAIN』!!
確かこのあたりで大型スクリーンにも映し出された(※現在公式HPのTop画像にアップ中)の写真がこの日のライブのすべてを物語っていますね!
『TONGFARR』で終わりだと思っていたTOSHI-LOWにRONZIが息つく暇もなくドラムを叩きはじめたので、思わずTOSHI-LOWも苦笑いしながら、KOHKIとMAKOTOもRONZIのところに集まり、
“終わりじゃねーのかよ。あと何やるんだよ!”
と言っているかのようなやり取りがまさにこの写真だったのです!
そして、怒涛の全72曲+α、4時間ライブを締めくくったのは、『ARTMAN』。
メンバーもありったけの力を振り絞り、TOSHI-LOWもステージ上をのたうち回り、それに発狂するオーディエンス。
最後は『ARTMAN』ではお馴染みのKOHKIとMAKOTOはギターとベースを投げるように置いていき、RONZIも折れんばかりにドラムスティックを叩きまくり、TOSHI-LOWがマイクをステージ上に叩きつけ、残像音を残しながらメンバーは退出。
“ありがとう!”なんて生ぬるい言葉で締めくくるのではなく、全身全霊を込めた、しかも4時間ライブという行動を示したBRAHMANならではの去り際。
エンディングもライブではお馴染みとなりつつある巨大スクリーンにエンドロール、そして今回の全セトリが流され終幕。
③総評・全セットリスト
こうして無事に幕を閉じた【BRAHMAN 六梵全書 Six full albums of all songs】。
30周年を総括するセットリストはまさかまさかの最新アルバムからデビュー当時まで遡る形式で、全4部構成、1部~3部はそっくりそのまま【梵唄】、【超克】、【ANTINOMY】の収録曲順での構成、4部目は、【THE MIDDLE WAY】、【A FORLORN HOPE】、【A MAN OF THE WORLD】収録曲を絶妙にミックスさせ、ラスト3曲は【WAIT AND WAIT】、【grope our way】からも披露され、まさにベストセットリストに。
BRAHMANの曲は短いものから曲の展開も目まぐるしく変わるものもあったり、時にスローナンバーやインスト曲も要所要所に散りばめられたジェットコースターのような構成でまったく飽きや中だるみも無く、時間の経過さえ忘れさせてくれる4時間でした!
歌詞もほぼ間違ってないようにも思えましたし、この日のために相当な練習とリハを費やしたことも想定され、この30年間のライブで鍛えられてきた体力の凄みを感じたファンも多かったのではないでしょうか。
いつかのインタビューでTOSHI-LOWが、
“どのライブも今日が最後という想いで常に全力でこなしている。最後はボロ雑巾のようになっても、会場のたったひとりにさえ伝わればそれで十分”
というニュアンスのことを語っていたのが凄く印象に残っています。
今回のライブの冒頭MCでも、“一度きりの意味を俺たちが問う”と語り、“幕が開くとは終わりが来ることだ”という『真善美』の中の相反を意味する歌詞を引用しながらも、その“終わり”がいつ、どこなのかはまだ誰にもわかりません。
でも確かなのは、よくライブや映像作品のエンドロールで最後に投影されるこの文字なのではないでしょうか。
“to be continued…”
▼20241104(mon)BRAHMAN 六梵全書 Six full albums of all songs@横浜BUNTAI
~SE Molih ta, majcho i molih~
01.真善美
02.雷同
03.EVERMORE FOREVER MORE
04.AFTER-SENSATION
05.其限
06.今夜
07.守破離
08.怒涛の彼方
09.不倶戴天
10.ナミノウタゲ
11.天馬空を行く
12.満月の夕
~SE Molih ta, majcho i molih~
13.初期衝動
14.賽の河原
15.今際の際
16.俤
17.露命
18.空谷の跫音
19.遠国
20.警醒
21.最終章
22.Jesus Was a Cross Maker
23.鼎の問
24.霹靂
25.虚空ヲ掴ム
~SE Molih ta, majcho i molih~
26.The only way
27.Speculation
28.Epigram
29.Stand aloof
30.Silent day
31.Oneness
32.Handan’s Pillow
33.You don’t live here anymore
34.Causation
35.Fibs in the hand
36.逆光
37.Kamuy-prima
~SE Molih ta, majcho i molih~
38.THE VOID
39.BASIS
40.SHADOW PLAY
41.DOUBLE-BLIND DOCUMENTS
42.SHOW
43.GOIN’ DOWN
44.SEE OFF
45.CHERRIES WERE MADE FOR EATING
46.BOX
47.DEEP
48.NO LIGHT THEORY
49.時の鐘
50.FROM MY WINDOW
51.FAR FROM…
52.BED SPACE REQUIEM
53.SLIDING WINDOW
54.THAT’S ALL
55.THERE’S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE
56.CIRCLE BACK
57.NEW SENTIMENT
58.LOSE ALL
59.Z
60.A WHITE DEEP MORNING
61.TREES LINING A STREET
62.HIGH COMPASSION
63.LAST WAR
64.MIS 16
65.(a piece of)BLUE MOON
66.BYWAY
67.PLASTIC SMILE
68.PLACEBO
69.ANSWER FOR…
70.ARRIVAL TIME
71.FOR ONE’S LIFE
72.TONGFARR
73.FLYING SAUCER
74.BEYOND THE MOUNTAIN
75.ARTMAN
④最新アルバム、リリースツアー情報
エンドロール最後にサプライズ告知が3つありました!
(1)新曲『順風満帆』の発表とPV解禁!
(2)来年2月26日(水)7枚目のアルバム【viraha】リリース!!
(3)アルバム【viraha】リリースツアーが3月~7月まで全28公演発表!!!
30周年イヤーでついに最新アルバムのリリースが決まり、そのリリースツアーで全国のライブハウスを行脚。
おそらくそのツアーファイナルあたりに、30th ANNIVERSARYライブ【尽未来祭】が開催されるのではないでしょうか。
いったいどんなアルバム、そして30周年イヤーを締めくくる【尽未来祭】がどのような形で披露されるのか、今から楽しみでなりません!
チケット争奪戦になりますが、私も行けるライブには極力参戦して、これからもBRAHMANを追いかけ続けます!
⑤余談
ちなみにこのライブ後翌日、朝8時からTOSHI-LOWはモブスタイルの田原さんとランニングをしたとのこと。
恐るべし50歳の体力お化け!私も負けてられないぜ!!
数あるレポの中から最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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