※こちらの記事は2025年1月にアップした記事を都度、編集・追記しています。
こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!
2025年が明けて、この記事を書いている時点(2025年1月11日(土))で早11日!
雪の結晶が地上に降り立つとすぐにすーっと溶けてしまうように、一日一日があっという間に溶けてしまうような今日この頃ですが、その一日を生かすも殺すも充実させるのは自分次第ですよね!
ということで、今日はランニングの話題はちょっとお休みして、音楽関連の記事をアップします!
昨年は久々に色々なアーティストのライブに足を運んでリアルタイムで音楽を堪能してきた中で、群を抜いて素晴らしかった宇多田ヒカルさんのデビュー25周年を記念としたライブ。
>>>HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024@Aichi Sky Expoレポ
そのアニバーサリーイヤーにあたる昨年から今年にかけて全国主要都市の映画館で過去から最新のライブ映像を上映するイベント【HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES in cinema】が開催中。
早速、私も2日連続で行ってきました!

▼目次
①HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES in cinemaとは?
②UTADA UNITED 2006(2006)
③WILD LIFE(2010)
④Laughter in the Dark Tour 2018(2018)
⑤SCIENCE FICTION TOUR 2024(2024)
⑤映画館でライブを観た感想とエンタメの可能性
⑥まとめ
①HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES in cinemaとは?
1999年4月2日、 Zepp TOKYOにて行われたファーストライブ【Luv Live】から、最新ライブ【SCIENCE FICTION TOUR 2024】まで、デビュー25周年を記念とした宇多田さんの過去9つのライブを映画館で一挙上映、ライブ会場さながらの音響と臨場感が楽しめるイベントです。
すでに映像作品としてDVDもしくはBlu-ray、各動画配信サービスでも観ることはできますが、映画館の大スクリーンと音響は自宅などでは再現不可のため、さずがに全てを観るのは時間的に厳しかったため、迷いに迷った結果、個人的に傑作アクトと思っている最新ライブを中心に4つのライブに行ってきました。
私が訪れたのは、ピカデリー新宿。
新宿はTOHOシネマズ、バルト9、109シネマズ、テアトル新宿、シネマート新宿などどいった様々な映画館があり、映画好きにはたまらない街。
映画館内には、最新ライブ【SCIENCE FICTION TOUR 2024】の衣装の展示、グッズ売り場にもツアータオルなども販売され、映画館全体がデビュー25周年を祝うかのようイベント一色に染まっていました。

普段は映画を観るのが目的ですが、ライブ上映は初めてでしたので、お客さんがどんな感じで盛り上がるのか?音響は?映像のクオリティは?などワクワクしながら上映されるスクリーンへ移動。
次からのチャプターからは、今回足を運んだ4つのライブについての感想をまとめました!
②UTADA UNITED 2006(2006)

木曜日の夜ということで仕事を定時に終えて、すぐさま新宿へ駆けつけました!

この【UTADA UNITED 2006】は前ツアー【In Budokan 2004 ヒカルの5】から2年後の開催全国ツアー、そして4枚目のアルバム『ULTRA BLUE』リリース直後とあって当時23歳かつ絶頂期を象徴する全国ツアーです。
セットリスト、ステージ演出、そして宇多田さんの圧倒的なパフォーマンスが凝縮された約2時間のライブは、ファンの中でも最高傑作の呼び声が高いライブと言われています。
既にオリジナル版は廃盤、このデビュー25周年を機に待望のBlu-rayで再販されています。
ちなみに2006年といえば、ホリエモンがライブドア事件で逮捕された年。当時の自分は何をしてたっけ?と振り返りながらライブの瞬間を待ちます。
開始まであと10分あまり。映画もライブもこのスタートする瞬間のドキドキ、ワクワク感はいくつになってもたまらない瞬間ですね!
お客さんの層はやや女性が多めで、年齢層も広く、私のように当時のライブに足を運べなかったファンが参戦したパターンが多いでしょうか。
定刻で暗転し、CMなどが流れ、数分後に本編がスタート。
リアルでは観れなかったものの、何度かDVDで観ているライブに関わらず、映画館のスクリーンと爆音に近い音響でさながら当時のライブ会場にタイムスリップしているかのような疑似体験ができます!
セットリストを見てもヒットチャート上位曲が連発されますので、正直甲乙つけがたいほどですが、個人的なベストアクトはこちらになります!
2.『This Is Love』
オープニングナンバーの『Passion』の静かなイメージから一転、
“ついにはじまったぜ!調子はどうだみんな?いくぜ!”
からスタートされる当時日清カップヌードルのCMソングともなったアッパーチューン。
CDよりもこちらのLive Ver.を推すファンが多く、私もその一人ですが、とにかくパワーがもらえる歌唱力が素晴らしく、ランニング時に流れると思わずペースがめちゃくちゃ上がってしまう代表曲。
ちなみに【UTADA UNITED 2006】以降のライブでは披露されていないので、希少なライブアクトのひとつ。
7.『Final Distance』
初期の名曲『Distance』をアレンジしたバラードナンバー。
当時、大阪の附属池田小学校で起きた無差別殺傷事件の被害者のひとりの少女が宇多田さんのファンかつ歌手を夢見ていたとあって、そのファンに向けたレクイエムとしてリリースされました。
原曲も素晴らしいですが、ファンの少女のことを思ったり、感傷的に歌う姿に思わず目頭が熱くなってしまいましたね。
10.『Kremlin Dusk』
<Utada>名義の中で『Devil Inside』と並んで最も人気のあるナンバー。
汗だくになって後半の畳みかけるサビ部分を歌い上げる宇多田さん、そしてリズム隊が一体になった【UTADA UNITED 2006】のベストアクト。この圧倒されるパフォーマンスを映画館のスクリーンかつ迫力ある音響で観れただけでも価値がありましたね!
気付けばあっという間のラストナンバー『光』でフィニッシュ。
当時録音した音質のため、爆音で聴くと高音や演奏音が目立ちちょっと耳栓が欲しくなる時間帯もありましたが、改めて宇多田さんの圧倒的な歌唱力と20代のパフォーマンスを映画館で観れて新鮮でしたね!
さぁ、翌日は直近の傑作ライブ3連続です!
②WILD LIFE(2010)

活動休止前の集大成的なラスト・ライブとして横浜アリーナで開催されたライブを収録。
宇多田クラシック満載かつジョン・レノンやビートルズのカバーも披露、ファンの中でもトップクラスのライブパフォーマンスと称されています!
もしタイムマシーンがあって過去のライブに行けるようなら私もこのライブを真っ先に選びますね。

オープニングからラストまでとにかくどのナンバーもCD音源以上に素晴らしく、自らピアノやギターを演奏しながら歌う姿、そして時折見せる活動休止前の切なさや刹那的な表情が印象に残っています。
ちなみにこのライブは、今では主流になったネットでのストリーミング中継、日本各地の映画館でパブリックビューイングされるなど、エンタメの未来を先取りしていましたね。
ベストアクトを選ぶのはめちゃくちゃ迷いましたが、今現在の心境で選んだのはこちら。
11.『BLUE』
隠れた名曲とも言われ、メロディー、歌詞の世界観、サビの高音ボイスどれも秀逸な一曲。
シングルカットにしてもおかしくないクオリティの曲をさらっとアルバムに入れてくるあたりも宇多田さんらしさ。
このライブでも圧巻の歌唱力で圧倒されましたね。曲名や照明が青に対して、衣装は赤という対照的なライブの世界観も考えられているなと改めてこのライブを観て感じた瞬間。
13.『Stay Gold』
宇多田さん自らがピアノを弾きながら歌うLive.Ver。
【WILD LIFE】の中で最も聴いたナンバーで、哀愁的なピアノのナンバーや日本語の魅力を気付かせてくれるファンの中でもNo.1と称される名曲。
昨年開催された【SCIENCE FICTION TOUR 2024】のファイナルでもサプライズアンコールとしても披露されましたが、やはりこの時のLive.Verが素晴らしすぎますね。
17.『Flavor Of Life -Ballad Version-』
冒頭の“ありがとう~”の第一声で一気に惹きつけられるバラードナンバー。
ドラマにも使用され、『Automatic』、『First Love』といったの名曲に並んで未だに有線などでも流れ続けている曲のひとつですが、先述の『Stay Gold』と並んで、ライブで最も聴きたい曲のひとつ。
ストリングス隊の泣かせるメロディーとセンターステージで歌い上げるシーンも必見ですね!
18.『Beautiful World』
言わずもがなエヴァ主題歌。
原曲を凌駕するこの圧巻なパフォーマンスも【WILD LIFE】見どころのひとつ。ラストのオーディエンスとの全身全霊を込めたコール&レスポンスもこの時期ならではのライブパフォーマンスですね!
この【WILD LIFE】も何度も観ましたが、改めて通しで観ると圧倒的な歌唱力、歌詞の世界観、アルバム収録曲の魅力など色々な気付きを与えてくれますね!
さてさて、お次は活動再開後初となる8年ぶりのライブです!
④Laughter in the Dark Tour 2018(2018)

活動休止中、最愛の母の死で一時はアーティスト活動やライブも難しい状況まで追い込まれました。
そして一児の母親とライフスタイルの変化を経て、約8年振りのライブ、全国ツアーは実に約10年振りとファン待望の活動再開後の初ツアーライブのファイナルを収めた作品。

リズム隊は一新し、シンプルかつ芸術性をも感じさせるステージ演出も見どころ。
パフォーマンスや声なども成熟し、今後の新たな可能性を感じさせるものでしたね。
こちらもベストアクトを選ぶのはめちゃくちゃ迷いましたが、今現在の心境で選んでみました。
1~4. 『あなた』~『道』~『traveling』~『COLORS』
ひとつに選ぶことがどうしてもできず、この一連の流れをセレクトしました。
復帰後ライブ冒頭のセットリストとあって、新旧のクラシックが並びましたが、中でも亡き母にあてた曲にも関わらずポジティブな気持ちにさせる『道』からの、“待たせてごめん!”の第一声でスタートする『traveling』、さらに間髪入れず『COLORS』の流れは8年間待っていたファンにとっては最高のオープニングでしたね!
5.『Prisoner Of Love』
ほんわかするMCから一転、マイクを持つとアーティスト魂に一気にスイッチが入り熱唱する宇多田さんのギャップもライブならではの見どころシーンのひとつ。
ラブソングではありますが、要所要所に勇気づけられる歌詞があったりするのもいいですね!
ちなみにこのMVは自宅で使用している機器を持ち込んで実際の創作活動をイメージしたものだとか。
11.『誓い』
衣装替え後、後半パートのオープニングナンバー。
客席中央あたりに作られたステージで目を潤ませながら熱唱するシーンは、復帰までのドラマを物語っているよう。
ピアノとストリングスがメインのシンプルな構成にも関わらず、ラストのKiss me~以降はハンカチなしでは聴けない傑作ナンバー。
18.『俺の彼女』
アンコール時のオープニングナンバー。こちらも隠れ名曲のひとつ。
序盤ベースとピアノのみのシンプルなリズムながらも徐々に引き込まれる構成。後半のストリングスとドラムで曲に厚みが増し、さらにフランス語歌詞を織り交ぜた宇多田さんならではの楽曲。
あっという間に時間は過ぎ、この時点で19:40。
さぁ、ラストは私も参戦できた【SCIENCE FICTION TOUR 2024】へ。
>>>【Amazonプライムでも配信中!】Laughter in the Dark Tour 2018
⑤SCIENCE FICTION TOUR 2024(2024)
怒涛の3連チャンライブの締めは、昨年開催されたデビュー25周年を記念とした全国&初海外ツアーのファイナルの模様を収録したこちらで決めてました!

すでにU-NEXTやBlu-rayで何度も観てきたライブですが、実際に参戦したあの9月1日(日)のファイナルから4か月後ということもあり、あの時の余韻を改めて噛みしめたい!そして、何か新しい気付きがあるかと思いながら観てきました。
冒頭からラストまですべてが一つの総合芸術のような作品かつこれまでのライブの中でもベスト・オブ・アクトと言ってもいいくらいの素晴らしいライブでしたが、今回この曲が特に印象に残りましたね。
3.Wait & See 〜リスク〜
近未来をイメージしたMVのように疾走感のある構成かつライブ映えする代表曲。
リリースは今から約25年前の初期の代表曲にも関わらず、未だ色褪せない宇多田クラシック。
6.For You
前述の『Wait & See 〜リスク〜』同様、リリースが2000年と25年前のシングルにも関わらず、今の歌声で聴くと新鮮かつ歌詞も身に沁みる名曲。
このツアーでは惜しくもメドレーVer.で短縮されていますが、次回はぜひフルVer.で聴いてみたいですね!
14.Kiss & Cry
【Laughter in the Dark Tour 2018】に引き続きセトリに組み込まれたライブ映えする19枚目のシングル。
当時の社会情勢を風刺した宇多田さんならではの歌詞やついつい身体を揺らしたくなるリズム、元気になって楽観的になりたい時に妙に聴きたくなる傑作。
ライブでもリズム隊も楽しそうに演奏するので、めちゃくちゃ盛り上がってましたね!
22.Electricity
ベストアルバム【SCIENCE FICTION】に収録された唯一の新曲。
個人的にこのツアーのメインテーマソングにもなり、そして今後どんな作品で引き続き楽しませてくれるのか?と思わせてくれる2024年最も聴いた曲のひとつ。
PVではKDDI山口衛星通信所を舞台とし宇宙や生命の尊さを彷彿させる世界観ですが、ライブでは宇多田さん自身も楽しく動き回って歌い、会場全体のテンションが最高潮となる構成も見どころ。
本編ラストのエンドロールでは、実はツアーで聴きたかった『Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺りー』が爆音で流れ、まるでクラブにいるかのようなキックが空腹に響きます。
ここまで約8時間、これだけ映画館にいたのは初めての経験となります(笑)
まるで【UTADA UNITED 2006】から【SCIENCE FICTION TOUR 2024】まで時空を超えて旅してきたトリップ感とライブが終わってしまった物寂しさと現実に戻ってきた感覚で、妙に心地よい疲労感に包まれながら帰路へ。
⑤映画館でライブを観た感想とエンタメの可能性

結論から言って、ファンにとっては今後もやってほしいイベントでした!
普段は映画を観る空間ですが、自宅では味わえない迫力ある巨大スクリーンと音響による没入感、そして実際に当時ライブに参戦したファンにとって再現性も高く、余韻に再度浸れるといった色々な楽しみ方があると思いました。
パブリックビューイングは浸透していますが、特に宇多田さんなどといったトップクラスのアーティストとなれば、ライブチケットは争奪戦にもなり、国内でも主要都市のみでの開催に限られますので、実際に行きたくても行けない全国のファンにとってはこのような企画はとても有難いものなのではないでしょうか。映画館は全国各地にもありますからね。
欲張ると、もう少し音響面やスピーカーを改善してくれると尚良しといった感じです!
また今回行った上映ではファンの方もとても大人しく(宇多田さんのライブは歌に圧倒されるので、ついつい聴き入ってしまうファンが多数かと)、手拍子や拍手などをするお客さんはほぼおらず、とても落ち着いて観ることができました。中には感動して泣いているファンも何人かいましたね。
映画では過去の名作をリマスターして蘇らせて再公開したりしていますが、音楽ライブも映画同様このような企画を増やせば、新たなファンの獲得や音楽&映画ファンの相互送客にも繋がって、エンタメ的にもまだまだ可能性はある企画かと思いました。
思い出や体験はいつの時代もお金では買えない貴重な財産ですからね。
⑥まとめ
今回のブログでは、【【映画館でライブを楽しむ贅沢さ】HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES in cinema】と題して、宇多田ヒカルさんデビュー25周年を記念した現在開催中のイベントレポをお届けしました!
ライブはその名の通り、その日一日限りのものですが、映像&録音技術も発達した今、そのライブを少しでもリアルに体感できるように、映画館といったライブと親和性の高い施設を利用するのもエンタメとして非常に面白いものだと感じました!
賛否両論ではありますが、テクノロジーがますます発達すれば、今は亡きアーティストのライブのホログラムライブ(過去にホイットニー・ヒューストン、マイケル・ジャクソン、美空ひばりなどが実施)などがもっと身近に楽しめる時代が来るかもしれないですね!
そう思うとエンタメの未来にいつまでもワクワクできるように、常に健康体でありたいと思う今日この頃でした!
最後までご覧いただき、ありがございました!
▼【HIKARU UTADA LIVE CHRONICLES】好評発売中!

1999年に開催された「Luv Live」・2000年に開催された「BOHEMIAN SUMMER 2000」・2001年の「UNPLUGGED」・2004年開催の「In Budokan 2004 ヒカルの5」・2006年開催の「UTADA UNITED」の5タイトルは初Blu-ray化。中でも「Luv Live」、「BOHEMIAN SUMMER 2000」、「UNPLUGGED」の3タイトルは、フルHDへアップコンバートされての収録となります。2010年開催の「WILD LIFE」、2018年に開催された「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」と、2022年に開催の「Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios」の3タイトルと合わせて、宇多田ヒカルのライブの軌跡を存分に楽しむことができるシリーズ。
▼写真集「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024 NINE STORIES」刊行決定!

デビュー25周年を迎えた宇多田ヒカルの6年ぶりとなる全国ツアー「SCIENCE FICTION TOUR 2024」を9人の写真家の視点で取り収めた写真集『NINE STORIES』が2025年3月21日(金)に発売決定!
写真集リリースに伴い、東京・神田で3月7日(金)から3月30日(日)まで写真展開催も決定!

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