※こちらの記事は2024年3月にアップした記事を都度、編集・追記しています。
こんにちは!アラフォーランナー葱坊主です!
今朝は3日振りに早朝ランしてきました!大阪マラソンから一か月経過し、ようやく脚の痛みはほぼ無くなりました!が、ラン後に痛みが出てくる傾向があるので、明日の朝に痛みが無ければ、長野マラソンの試走兼ねて30kmレースに出場予定です。
昨日あたりから急に気温が上昇し、春を通り越して初夏並みの気温予報なので、脱水&脚攣りのリスクに備えてこれを書きながら経口補水液をちびちび飲んでいます。
さて、今日はずっと楽しみにしていた映画【オッペンハイマー】をIMAXで観てきました。“原爆の父”と呼ばれるオッペンハイマーの栄光と苦悩を描いた3時間の大作でした。
▼目次
①オッペンハイマーは何をした?
②映画【オッペンハイマー】とは?
③【ネタバレあり】観た感想や印象に残ったシーンは?
④実は初めてだったIMAX鑑賞
⑤まとめ
①オッペンハイマーは何をした?
※wikipediaより引用しました。
フルネームは、J・ロバート・オッペンハイマー。ドイツからのユダヤ人移民の子として、ニューヨークで生まれた物理学者です。詳細はググると沢山出てきますので、あえてここでは割愛しますが、ざっくり言うと、
・世界初の原子爆弾を開発
・マンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長
・水爆開発推進の反対をし、公職追放
など、秀才の物理学者でした。
映画【オッペンハイマー】では、その頭脳が結果的に第二次世界大戦の広島・長崎への原爆投下に導いてしまったことに対する苦悩が描かれ、まさに<世界を変えてしまった男>として原爆開発に至るまでの経緯、開発後の公聴会のやり取りが行ったり来たりするものでした。
②映画【オッペンハイマー】とは?
オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画として、アメリカで2023年に公開。原作となる伝記『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』を、ヒット作「ダークナイト」、「TENET テネット」などを世に出したクリストファー・ノーラン監督による映画化作品です。
ちなみに「TENET テネット」は時間の概念を超えた映画で、時系列を整理するのに少々疲れた映画でもありました。クリストファー・ノーラン監督の十八番かもしれませんが、【オッペンハイマー】でもその傾向は多少ありと個人的に思いました。
制作費1億ドル、3時間ジャストの大作は、2023年7月に全米で公開され、第二次世界大戦を扱った映画として興行収入は1位を記録(2024年3末時点)。
第96回アカデミー賞でノミネートされ、作品賞、監督賞、主演男優賞を含む7部門で受賞。こんな超話題作にも関わらず、日本での公開はなかなかリリースされませんでした。というのも、やはり人類史上初の原爆を落とされた国として非常にデリケートなテーマでもありますので、おそらく配給会社が躊躇したのでしょう。。。
私も早く日本で観たいと思っていましたが、ようやくビターズ・エンド配給に日本での公開がアメリカから半年遅れること、3月末に公開が決まりました。このあたりもググると経緯が出てきますね。
ちなみにビターズ・エンドは
・【PERFECT DAYS】:役所広司主演の公共トイレ清掃員の日々を描いた人間ドラマ
・【ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男】:第二次世界大戦イギリスの英雄チャ ーチルを描いた戦争映画
・【ドライブ・マイ・カー】:村上春樹による短編小説を映画化
などの名作でも知られる配給会社ですね。
③【ネタバレあり】観た感想や印象に残ったシーンは?
※オッペンハイマー公式サイトより引用しました。
あくまでも個人的な感想になります。
・オッペンハイマーとアインシュタインが交わすシーンこそこの映画の核心
友人どうしでもある2人が序盤に会話を交わすシーンがモノクロで描かれます。
実はこのシーンがラストで再度カラーで会話と一緒に描かれます。このシーンこそがこの映画の核心の一つです。物理学者として歴史に名を残す成果が、まさか戦争という惨劇の武器として使われることになった二人の苦悩、そして、オッペンハイマーが想像している未来の核戦争のイメージがクライマックスに描かれます。
・原爆投下後にトルーマン大統領との面会のある発言により、トルーマン大統領が二度と面会は許さなかった
当初はドイツ降伏に作られた原爆は、ヒトラーの死により日本への投下が決定。その投下により第二次世界大戦を終結させたことがアメリカが原爆投下した正当化の理由の一つです。
原爆の開発を称えたトルーマン大統領はホワイトハウスでオッペンハイマーと面会しますが、ある発言を機にオッペンハイマーが涙を浮かべると、側近に「二度とこんな泣き虫を連れてくるな!」と言い放ちます。
オッペンハイマーの苦悩よりもトルーマンの方がいかに世界で初めて原爆を落とした大統領として恨まれるかと言いたかったのでしょうか。
・原爆投下シーンや投下後の日本を描いたシーンが無かった
これも賛否両論ありますが、原爆投下シーンなどは出てきません。
映画の中で原爆投下後の日本の状況を報告するシーンの中では、オッペンハイマーは目を背けていますが、あまりにも自分はとんでもないものを作ってしまったと罪悪感に苛まれるシーンが出てきます。物理学者界隈ではこうなることが明確だったにも関わらず、学者としての性と実際に投下してしまった惨劇に追いつめられてしまいます。
3時間の中で原爆の怖さを感じれるのはトリニティ実験シーン、セリフなどのみで、戦争の描写も無いため、あえて描写を出さないことで原爆の恐ろしさをより一層際立たせたたかったのでしょうか。
一つだけ残念だったのは、投下成功を記念するスピーチのシーンで女性の皮膚が剥がれるシーン(原爆投下後をイメージ)がありますが、CGの違和感がありました。このシーンは意見が分かれると思いますが、私同様、多くの日本人は違和感を感じてしまうのでないでしょうか。
・カラーとモノクロの使い方が秀逸
ほぼ予習無しで観たので鑑賞後に色々と調べる中で、点と点だったシーンがすべて繋がり面となり、様々な伏線がある見せ方は流石でしたね。
モノクロシーンがカラーに変わり、そこが映画の中でも重要なシーンや監督が伝えたいメッセージなどは、「シンドラーのリスト」にも通じるものがあります。
おそらくすべてのあらすじとクライマックスを知った上でもう一度見ると、1回目で見てもすぐに理解出来なかったことが明確になるかもしれません。これも映画の面白さだと思いますので、改めて観たいと思います。
・ある程度、予習してから観た方がより楽しめるかも
登場人物が多い、専門用語が多い、ストーリーの流れが複雑、そして、ある程度歴史の流れをざっくり予習をしておくとより本編を楽しめると思います。映画好きな方は私みたいにもう一度観に行く方も多いかもしれませんね。
④実は初めてだったIMAX鑑賞
恥ずかしながら、実は今回の【オッペンハイマー】がIMAX初体験でした!
IMAXとは?
原爆実験シーンの炎のオレンジ色、乗馬シーンなど鮮明に映し出した映像美はもちろんのこと、原爆を彷彿させるシーンの時はシートや館内が震えるほどの重低音とのコンビネーションが素晴らしく、3時間の長丁場でも全く飽きずに見ることが出来ましたね。
通常料金+追加料金が掛かりますが、その追加料金の元は十分に取れるプレミアムオプションだと思います!対象作品がもっと増えてほしいですね!
⑤まとめ
今日は映画【オッペンハイマー】について個人的な感想をまとめてみました!映画は昔から見ていますが、その中でも戦争映画は特に好きなジャンルで、この【オッペンハイマー】は日本人としても見ておかなければならない作品の一つだと思います。
描写シーンの有無や原爆を正当化する意見は様々かもしれませんが、広島・長崎のような悲劇は絶対に繰り返してはいけないと改めて感じました。
最後にオッペンハイマーが吐露した言葉を引用します。
「世界はそれまでと変わってしまった。我は死神なり、世界の破壊者なり」
原爆投下から今年2024年で79年になりますが、ロシアとウクライナの戦争は長期化し、世界各地で内戦が起きています。
一日でも早く戦争や内戦が終結し、世界が平和であり続けてほしいと切に願います。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました!
【今日の練習内容】
3/30(土) 6:30~7:30 晴 11℃
●走行距離:6.18km(平均ラップ5.17/kmジョグ)
●シューズ:ナイキ エアズーム ペガサス39
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